支援受け1年ぶり
一昨年8月、試合中に頸椎脱臼骨折の大怪我を負った東海大学付属相模高等学校(南区相南)ラグビー部部員の笹川祐さん(2年)が昨年9月から通学を再開した。
笹川さんは事故から長く入院生活が続いたが昨年7月に退院。準備を整え、およそ1年ぶり、2学期から学校へ通学できるように。現在、東京都内の自宅から同級生や家族のサポートを受け車椅子で通っている。
大怪我で「胸から下に感覚がない」状態という。学校は週3日で、週に2日は江東区までリハビリに通う。車椅子生活ながらも週末は学校グラウンドに訪れ、声をかけるなどチームの一員として部活動に参加する。学校に通えない期間は大好きな海外ラグビーのニュースを理解しようと、英語の勉強に力を入れたという。
「また通いたい」という笹川さんの思いを尊重し、学校側も復帰を全面的にサポートした。在籍するクラスを、教員の目が行き届きやすい職員室の隣りに設定。机も「大型」を用意。教室から出たすぐの所にバリアフリーのトイレもある。笹川さんを見守るラグビー部監督の三木雄介教諭は「学校に通えるようになって充実した日々を過ごせているよう。ただ、ここはゴールではない。早く歩けるようになって欲しい」とエールを送った。
仲間と戦う楽しさ
笹川さんは小学校1年生の時、経験者の父親に誘われラグビーを始めた。中学の時、「花園」の存在を知り、桐蔭学園の全国優勝の場面を見て「ここを倒したい」と東海大相模への進学を決めたそう。その魅力について「トライを目指しチームメイトとコミュニケーションをとって進めていく。そこが面白い」と語る。
今後について笹川さんは「今は授業が終わったら家に帰ってしまっているが、早く平日も部活に参加できるようになりたい」と話した。
同校では引き続き、笹川さんへの支援を呼びかけている。詳細は「東海大相模ラグビー部公式サイト」で確認できる。
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