全国U15バスケットボール選手権大会(京王ジュニアウインターカップ)の決勝戦が1月8日、調布市(東京都)で行われ、相模女子大学中学部バスケ部が準優勝を果たした。昨夏、全国決勝トーナメント初戦敗退から守備の連係を強化してきた練習が実を結んだ。
同校は県内屈指のバスケ強豪校として知られ、昨年の全国大会ではベスト4の実績を残している。エースでキャプテンを務める竹内みや選手(3年)は「すっごくうれしい。プレッシャーもあったが、先輩たちを超えられてよかった」と喜びを語る。
夏の雪辱果たす
選手たちの印象に残るのは準決勝・折尾中(福岡県)戦。昨夏の全国大会で20点差以上で負けた相手となる。延長戦残り30秒で竹内選手の3点シュートが決まり、大逆転勝利を収めた。
試合の勝因を「チームのディフェンス力を上げたこと」と分析する同部顧問の田島稔教諭。昨夏100点近く取られた同対戦校に対し今回72点に抑えた。
同部の主力メンバーは平均身長165センチメートルと小柄。ドライブや速攻、3点シュートなど、「自由な攻撃スタイル」が強みである一方、ディフェンスは個人が基本だったという。竹内選手は「個人だけでは相手が大きいと通用しない。フォローしあうチームのディフェンス力を上げることが必要だった」と当時を振り返る。
今大会ベスト5に選ばれた吉田凜花選手は竹内選手と2ガードを務め、相手エースのディフェンスを任される守備の要。「練習外での走り込みを頑張った。外(からシュートを打つ人)の上手いチームに対してもプレッシャーをかけ続けようと意識していた」と振り返り、「楽しい大会だった」と笑顔で話す。
田島教諭は「どの試合も負けてもおかしくないほどハイレベルな大会」とし、「昨夏に比べて冬の方がみんなで戦えた。チームとしてレベルが上がり、選手たちが最高に近いパフォーマンスを出し続けた結果」と選手たちをたたえた。
同大会は公益財団法人日本バスケットボール協会が2020年に新設した全国大会。15歳以下の選手で構成されたジュニアバスケットボールチームおよび中学生チームが出場できる。今大会は都道府県予選会を勝ち上がるなどした男女各52チームが出場した。
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