相模原中等教育学校(相模大野)で9月7日、8日の2日間、文化祭「蒼碧祭文化祭部門」が開催された。
今年のテーマは「理想郷」や「どこにもない場所」という意味を持つ「Utopia」。実行委員長の山根千果さん(6年)は「大人になってこの文化祭を振り返った時に『Utopia』だったと思えるようにしたい」と話す。
今年は新たに地元企業の協賛やオリジナル入場門の設計に取り組んだ。
スポンサー担当の三浦航大さん(6年)には「文化祭を学校で完結させるのではなく、地域のお祭りの一つにしたい」という思いがあった。そこで始めたのが地元のスポンサー集め。学校周辺の店舗や塾など約150軒を1カ月かけ、協賛金を頼むために奔走した。断られたこともあったというがそんな時、力になってくれたのが相模大野北口商店会会長の三澤崇典さんだった。三澤さんは「地域と学校のコミュニティができたら良いな」と企業や人の紹介をサポートした。
結果的には、約20のスポンサーが集まった。
また、その協賛金の一部を元に今回、オリジナル入場門を製作した。例年は通用門に小さく設置されていたが、今年はオリジナルでかつ柱の組み立てを業者に頼んだ。
三浦さんは2日間を終え、「学校は学年によって担当が変わるため、地域と連携していくためにしっかり引き継いでいきたい」と語った。今後、生徒有志はスポンサーの「お礼」として地域のイベントにボランティアとして参加するという。