強い法政の復活を願って 野球の名将・五明公男教授が最終講義
ソチ五輪に現役学生2選手を輩出した法政大学スポーツ健康学部(多摩キャンパス/町田市相原町)。同学部で教壇に立ち、監督として同大野球部の黄金時代を築いた五明公男教授が3月末で定年を迎えるにあたり、3月1日に同大多摩キャンパスで最終講義を行った。
五明教授は、法政二在学時に後にプロ野球・巨人軍でV9メンバーとして活躍した柴田勲氏らと共に選手として甲子園優勝を経験。大学進学後も同大野球部で活躍し、27歳の時に同大野球部の監督に。”昭和の怪物”こと江川卓氏を指導し、黄金時代を築きあげた名将として名高い。今もなお、師事する野球関係者は多い。野球部監督退任後も同大で教鞭をふるい、2009年に設立されたスポーツ健康学部の立ち上げに尽力。3月末で定年を迎え、43年の教員生活を終えることとなった。
この日は、教授の最終講義を聞こうと、学生だけでなく、大学関係者や野球部OB会、野球関係者ら200人超が駆け付けた。その数に自身が驚きながらも「わが願い〜強い法政スポーツの復活を」をテーマに熱弁。自身の経験を踏まえ、熱く、時にはユーモアを交えながら、学生に対しては「夢は大きく、努力は地道に」、指導者には「学生に対して温かい心を持つこと」、チームとして「大きな目標を持つこと」などを説いた。「43年溜まっていたものを最後にはき出せた。最近の”法政スポーツ”は元気がない。ソフト・ハード面と全面的なバックアップ体制で強い法政、チャンピオン復活を願っています」とエールを送り、大きな拍手で見送られる中、教壇を降りた。
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