小惑星探査機はやぶさ2の打上げがいよいよ、11月30日(日)に迫った。全国的に注目度が高まる中、市内でも当日、各会場でパブリックビューイング(PV)を実施する。相模原市主催では淵野辺駅や市立博物館で行われるほか、NPO主催で市立淵野辺東小学校でも開催される。JAXA(宇宙航空研究開発機構)を構える、はやぶさ2のふるさと相模原から打上げを熱く応援する。はやぶさ2は鹿児島県の種子島宇宙センターから打上げられ、午後1時24分48秒の実施時刻を予定している。
はやぶさ2はさまざまな困難を乗り越え、感動の帰還を果たした小惑星探査機「はやぶさ」の後継機。初号機が小惑星イトカワから微粒子を地球に持ち帰ったのに対し、はやぶさ2は地球と火星近くを回る惑星に向かって地下物質を採取し、有機物のほか、生命の誕生につながるようなルーツを探るのを目的としている。はやぶさ2の打上げをめぐっては、歴史的な瞬間をひと目見ようと、全国各地でツアーやPVの開催が広がっており、現地の鹿児島でもツアー客による宿泊予約が急増。市内でも旅行代理店が現地ツアーを募集したところ、またたく間に完売しキャンセル待ちになっている状況という。
こうしたはやぶさ2打上げが全国的に熱を帯びる中、相模原市も13日、PVの開催を決定した。はやぶさに関わるPV開催は、今回が初めて。
当日は淵野辺駅、市立博物館を会場に実施。淵野辺駅では、地元商店街としてこれまで独自のグルメやグッズ開発ではやぶさ2を応援してきた、にこにこ星ふちのべ協同組合と桜美林大学の協力で行う。打上げ準備から飛翔シーンなどの実況に加え、銀河連邦ヒーロー・サガミリオンの握手会やタレントの篠原ともえさんからの応援メッセージ上映などを開催。会場では、300人に応援缶バッチがプレゼントされる。時間は午後0時30分から3時30分。
市立博物館(プラネタリウム・エントランス)では、当日を「はやぶさ2漬けの1日」と位置づけてイベントを展開していく。PVについては館内の直径23メートルの大型スクリーンで打上げの模様が楽しめる。加えて、プラネタリウムでの全天周映画4回分をすべて「はやぶさ特集」として上映する。PVの定員は210人。整理券が必要になる。PV、映画を含む全プログラムの時間は午前10時から午後4時30分となっている。
一方、淵野辺東小でも、親子で工作や実験などを行う「宇宙の学校」に取り組むNPO法人子ども・宇宙・未来の会の主催でPVを実施。定員は400人。駐車場の予定がないため、同校は公共交通機関での来場を呼びかけている。JAXAで行われるPVには抽選による入場券が必要で、募集をすでに締め切っている。
はやぶさ2は現在、種子島宇宙センターで打上げに向けた最終調整が進められている。11月30日には元気な姿を見せ、たくましく宇宙へと旅立っていく予定だ。
さがみはら緑区版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
満開の桜まつり4月10日 |