市内の幼稚園・認定こども園で構成される「(一社)相模原市幼稚園・認定こども園協会」(川崎永会長)にこのほど8園が加わり、創立以来初めて市内に立地する全50園が加盟を果たした。これにより、同協会は創立50周年を迎える節目の年に、市内全園が結束することとなった。同協会は今後、各園の個性を生かしつつ、質の高い幼児教育の提供を担保するため、これまで取り組んできた教職員を対象にした研修などをより充実させていく方針だ。
同協会は1968年、大和市、座間市などの幼稚園で構成されていた相和幼稚園協会から独立し市内30園が加盟する「相模原私立幼稚園協会」として誕生。2000年には他市に先駆けて、園内での幼児教育と併せて保育面でのサービスも行う「預かり保育」を市の協力のもと制度化するなど、時代の変化に合わせ「子どもたちの健やかな成長」をめざし、多岐にわたる活動を行ってきた。
幼稚園と保育所の良さを掛け合わせた「認定こども園」創設を受け、2016年には現在の協会名へと変更。同協会創設以来、加盟のタイミングを見極めていた園が複数あったが、50周年を迎える節目の年に市内8園が新たに加わり、市内に立地する園すべてが加盟することとなった。
全50園の加盟を受け、川崎会長は「節目のタイミングで全園が『大同団結』できたことを嬉しく思います。これまでご尽力頂いた歴代会長、役員理事をはじめとした多くの方々に感謝しております」と話す。なお、県内の同じ政令指定都市である横浜市幼稚園協会は279園中256園が加盟し、川崎市幼稚園協会では20年以上前から全園が加盟している。
研修の更なる充実へ
5月16日には市民会館で、「教育大会」を全園加盟後初めて開催。加山俊夫市長や相模原市議会から沼倉孝太議長などが来賓として駆け付ける中、各園の教職員など約570人が参加した。あいさつに立った加山市長は「幼児期の教育は人間形成において大切であり、皆様には非常に重要な役割を果たして頂いており感謝しております」と同協会へ労いの言葉を贈った。
同協会では今後、全50園でより質の高い幼児教育をめざし、中心的事業である教職員の「研修事業」の充実に取り組む予定。川崎会長は「『相模原市の幼児教育は私たちで担っていく』という自覚をより強く持ち、全園で手を携えながら全力で活動していきたい」と次なる50年を見据えて決意を口にした。
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