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イノウエ杯 令和最初の王者は緑区少年野球連盟 津久井に今年も球春到来

スポーツ

公開:2019年5月1日

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津久井に今年も球春到来

 津久井地域で野球に励む子どもたちの一大イベント『2019イノウエ杯兼第38回相模原市緑区少年野球連盟春季大会』(相模原市緑区少年野球連盟主催)が4月21日に城山湖野球場で開幕した。同連盟が主催する最も大きな大会で、優勝チームは8月から行われる県大会(横浜銀行カップ)への出場権が得られる。昨年は「川尻クラブ」が優勝した。県大会への切符をかけて、5月18日(土)に予定される閉会式まで、約1カ月間にわたる熱戦が繰り広げられている。

 緑区少年野球連盟(栗原大会長)は、旧津久井4町の少年野球チームが所属する団体。最盛期となる1980年代頃は25チーム程が所属していたが、少子化や野球人口の減少などによりチーム数は少なくなり、現在は5チームが参加している。

 津久井の子どもたちは、この地元のチームで野球の楽しさや基礎を学び、中学校に進学してからは、学校の軟式野球部や「相模原西リトルシニア」など、近隣の硬式野球チームに入部して野球を続ける。高校進学後は、神奈川県内をはじめ、東京、山梨などの強豪校で活躍する選手も多く、甲子園出場者も輩出している。

 そうした中、地元の野球少年少女を応援しようと、地元の企業や団体も多数協力する。中でも2008年から津久井中央ロータリークラブ(前沢弘之会長)が夏季大会の協賛スポンサーを継続。昨年からは、春季大会を(株)イノウエ(鳥屋)が、秋季大会を日本生命保険相互会社(中野)が協賛して大会を盛り上げている。同連盟は「チーム関係者、競技委員をはじめ多くの保護者、企業、団体の協力に心から感謝している。津久井は昔から”野球熱”が高かった地域。野球を通じた礼儀や挨拶など、健全な青少年教育に力を入れていきたいので、今後も協力をお願いしたい」と話す。

総当たりリーグ戦

 現在、開催されている「イノウエ杯」(旧津久井郡少年野球大会、旧津久井連盟親善学童軟式野球大会)は、1982年から毎年実施されている。近年は他大会のトーナメント方式と違い、総当たりのリーグ戦で行われている。現在連盟が主催する中で、最も歴史があり、県大会など上部大会にもつながっていく大会だ。

 昨年は閉会式前に、全チーム混合のオールスター戦も実施。好評を博したため、今年も行われる予定だ。また、協賛スポンサーより優勝・準優勝メダルが贈られるようになったほか、各試合中にホームランを打った選手には「ホームラン賞」として、メダルとホームランボールが授与され、子どもたちも奮起し、打席を楽しみにしているという。「子どもたちの生き生きとボールを追う姿は、素晴らしいものです。是非多くの方に応援に訪れて欲しい」と同連盟は呼び掛ける。

入部希望者を募集

■緑区少年野球連盟では入部希望者を募集している。体験練習などは同連盟のホームページhttps://smbb.localinfo.jp/を参照。

連盟出身の甲子園選手 中里雅哉さん「野球の楽しさを学んだ」

 中里雅哉さん(22)は、小学1年から野球を始め、北相中学進学後は「相模原西リトルシニア」でプレー。日大鶴ヶ丘高校では、夏の甲子園の出場をかけた西東京大会決勝の東海大菅生戦で、サヨナラヒットを打ち、ヒーローに。「興奮し甲子園を考える余裕がないくらい喜び、皆で抱き合った。 試合終了後、スタンドに挨拶した時は自然と涙が溢れた」と振りかえる。

 中里さんの野球の原点は、小学生の「千木良スネークス」時代。野球の楽しさを知り、その後の野球人生に大きく寄与した。 「小学生の時は、野球が只々楽しかった。楽しむ野球をやらせて頂いたことが野球を今でも好きでいられる要因。 キャプテンや多くのポジションを経験できて、とても楽しかった」と話した。

津久井に今年も球春到来-画像2 津久井に今年も球春到来-画像3 【1】女子選手も多数活躍している【2】第1回大会優勝の「中央チームA(現中央イーグルス)」のメンバー【3】ホームラン賞のメダルとホームランボールを授与され喜ぶ選手たち【4】最盛期には20チーム以上のチームが参加した(写真は緑区内在住の小池久男さんらが協力)
【1】女子選手も多数活躍している【2】第1回大会優勝の「中央チームA(現中央イーグルス)」のメンバー【3】ホームラン賞のメダルとホームランボールを授与され喜ぶ選手たち【4】最盛期には20チーム以上のチームが参加した(写真は緑区内在住の小池久男さんらが協力)
津久井に今年も球春到来-画像5 東海大菅生戦のサヨナラヒットの瞬間
東海大菅生戦のサヨナラヒットの瞬間

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