経営課題を抱える企業らと消費者をオンラインでつなぐマッチングサービス「ISHIN」がこのほど立ち上げられた。企業の提案に対して消費者が「アイデア」を投稿するとポイント加算や換金につながるもので、こうしたサービスは市内でも珍しい。サービスの発起人で、市内飲食店で代表を務める加藤雄己さん(30)は「アイデアで未来を創りたい。中小企業の発展と地域活性化につながれば」と期待を寄せている。
同サービスを立ち上げたのは、市内の和食料理店「肉割烹 英」(中央区)で代表を務める加藤さん。構想のきっかけとなったのは、中小企業が抱える経営課題。加藤さんは、大手企業と比べ人手の少ない中小企業は、自分たちで考えて新たな行動を起こすことや斬新なアイデアを創出することが難しく、経営上の課題であると感じていた。
こうした中、アイデアを持つ消費者と中小企業をつなげることで新たな価値を生み出し、中小企業の発展や地域活性化につなげるべく、構想から5年ほどを経て今年3月に同サービスを立ち上げ。ビジネスパートナーである外山児雄さん(25)もサポートし5月1日に本リリースさせた。サービス名の「ISHIN」には「令和から新しい維新を起こそう」という意味が込められている。
ポイントで可視化
同サービスはまず、企業が経営課題の解決につながるようなサービスの提案を募集。これに対し、消費者が解決のためのアイデアの提供を行う。アイデアを投稿するごとにコインやポイントがたまり、コインは一定数たまると電子決済サービスで換金できる。またアイデアが実際に企業に採用されるとポイントが通常より多くたまる仕組みで、加藤さんは「その人の頭の中の考えや知恵などを可視化することができる」と話す。現在同サービスでは、「タクシーに『あったらいいな』と思うサービスは」「日常的に使うクリーニング。あなたが求める新しいサービスとは?」といった提案が挙げられている。
サービス登録やアイデアの投稿は無料。現在、中小企業や消費者の利用を募っている。加藤さんは「様々な人たちの『志』にアイデアを集めるサービス。中小企業が海外展開などを行う契機にもなれば。まずは生まれ育った相模原のために地域に還元していきたい」と話している。
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