3月に閉校する青根小学校(倉田秀文校長)の学習発表会が2月15日、同校体育館で行われた。
総合的な学習の中で学んだことを、児童が劇にして発表する同校の恒例行事。当日は保護者をはじめ多くの地域住民が会場を埋めた。
劇の前には学年朗読と全校児童4人による群読があった。学年朗読では地域への感謝や新生活、自然への思いを映し出すような内容の詩を児童が選び、身体の動きや声の抑揚で作品の世界を表しながら一人ずつ暗唱。4人で行った群読は4年生の国語教材にある物語「いろはにほへと」を役になりきり表現した。
創作劇では、3年生の佐藤悠之さんと関戸菜月さんが、節分の豆まきから大豆の国へと迷い込む「大ちゃんと納言ちゃんの冒険2」を披露。実際の栽培体験もふまえながら、映像や音楽を組み合わせて大豆の育て方や食べ物の大切さを伝えた。佐藤さんは「台風や害虫に負けずに育つ大豆のたくましさを知った。大豆のようにたくましく育っていきたい」、関戸さんは「獣や台風など自然の恐ろしさを感じたが、大豆は一生懸命育って感動した。これからも自然を大切にしていきたい」とそれぞれ感想を述べた。
4年生の川村悠希さんと6年生の山口咲雪さんは「手のひらを太陽に〜僕らはみんな生きている」を上演。青根を大切に思って活動している人たちを応援することでふるさとを守ろうと、地域の様々な人に話を聴き、紹介した。二人は劇中、「青根の自然や景色を守りたいと思っている人がたくさんいる。でも人手や後継者不足をどの団体も抱えている。他地域の力を借りるのもけっして悪いことではない」と発表。また「青根っ子を育ててくれた地域への恩返しがしたい」「私たちの学びが地域の力になったらうれしい」と今回の会に込めた思いを伝えた。
会場からは「子どもと地域との真摯なつながりを感じた」「地域の皆さんが大事にしているものをしっかり表現していて感動した」などと感想が聞かれた。倉田校長は「子どもが地域を大事にし、そして地域に温かく接していただいているということが形になった。子どもたちは地域の方々に思いを伝えることができたと思う」と話した。
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