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その記念誌、タウンニュースで 節目を彩る 大事な一冊に

文化

公開:2021年3月18日

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同社創立90周年の記念誌を手にする3代目の井上毅社長
同社創立90周年の記念誌を手にする3代目の井上毅社長

 「タウンニュースって地域新聞を発行している会社でしょ?」。そう言われることが多いけれど、実はそれ以外にもいろいろとやっているんです。例えば、編集技術を活かした記念誌・社史の製作。街には、長い歴史のある企業や工場がたくさんあります。そんな歴史の節目に、今までの歩みを一冊の本にまとめるのはいかがでしょう。

*  *  *

 鳥屋にあるゴムひもや生活雑貨を製造する業界最大手「(株)イノウエ」(井上毅社長)も、タウンニュースに記念誌製作を依頼した企業のひとつだ。今年で創業93年を迎える市内でも随一の長寿企業だが、3年前の創立90周年時に記念誌の製作に取り掛かった。3代目である井上毅社長は、「当時74歳で高齢だった2代目の父親のためにも、今まで会社を大きくするのに奮闘してくれた人たちが登場する温かい記念誌を作りたいと思った」と話す。製作期間は約5カ月。昭和3(1928)年に商品の値札に付ける「組紐」を手掛ける会社から始まったことや、昭和50(1975)年にまだ珍しかった「カラーヘアゴム」の商品化に成功し、工場設備を次々と増設したことなど、90年間の歩みが中心だが、定年まで工場内でリーダーを務めた元従業員や、長年管理部門で屋台骨を支えてきた社員たちなどの寄稿なども載っている。

 全67頁で600冊製作し、従業員約40人や関連企業などに配られた。従業員の中には、「読んで初めて知った歴史もあった」「自分たちもこの歩みの中にいる」と自分たちの誇りに繋がっているようだ。「創業年にこだわらず、今”初代”として会社や団体を立ち上げた人こそ、会社で起こっている出来事や思いを記録として残してほしい。きっとそれが2代目、3代目に続いていくから」と井上社長は話している。

※タウンニュースでは、記念誌の他にもガイドブックやエコバッグ、抗菌マスクケース、のぼり旗など多種多様な製品を取り扱っています。

 詳細はタウンニュースさがみはら緑区版【電話】042・753・8500へ。
 

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