国内下部ステップ・アップ・ツアー「ラシンク・ニンジニア・RKBレディース」が3月23日・24日、福岡県の福岡カンツリー倶楽部和白コースで行われ、青根在住のプロゴルファー佐藤靖子さん(42=おもちゃ王国)が初優勝を飾った。佐藤プロの快挙に地元青根も祝福ムードに包まれ、「青根が生んだスター。ママになって、努力する姿をみてきたので嬉しい」と住民からは喜びの声があがっている。
同大会は、国内女子プロ下部にあたるツアーの2021年初戦となる大会。今年は102人が出場した。初日、1打差2位で終えた佐藤さんは、最終日をトータル4アンダーで森岡紋加さんと並び、首位でホールアウト。プレーオフ(18番パー5繰り返し)では、1ホール目にバーディを奪った佐藤さんが初優勝を飾った。
青根の自然が起源
青根小、青根中、城山高校と緑区内で育った佐藤さん。18歳でゴルフを本格的に始めると、20歳だった1999年にプロテストに一発合格した。その後、2003年「日本女子プロゴルフ選手権」4位、04年「プロミスレディス」3位など活躍してきたが、22年間の長いプロ生活の中で優勝は今回が初となった。「丈夫で体が強いのが強みの一つ。青根の豊かな自然が私を育ててくれた」と振り返る。
家族の支えに感謝
結婚を経て2013年に長女のななみちゃんを出産した。以来、プロゴルファーとママの両立を続ける。子育てに家事に忙しい中、「時間の使い方がうまくなり、少ない時間でも効率的に練習をできるようになった」と笑う。出産後、競技をあきらめる選手が多い女子プロゴルフの世界で、長年続けて来られたのは「夫をはじめ、母親と夫の母親の協力があってここまでやってこれた。本当に家族に恵まれた」と感謝する。
4月、小学2年生に進級したななみちゃんは、二本松の小学校から小中一貫校の「青和学園」に転校した。「母校の青根小・中が無くなり寂しい思いもあるが、母校だった青和学園に娘が転校するのは縁を感じる。今回の優勝も、誰よりも娘が一番喜んでくれた」と嬉しそうに話す。
地元青根も祝福
佐藤さんの快挙に、地元青根も地域をあげて喜んでいる。コロナ禍で大きな祝賀会などは行えないが、騒動が落ち着いたら皆で今回の快挙をお祝いする予定。
佐藤さんの父親と親交があり、高校のころから応援する青根振興協議会の関戸正文会長は「今回の優勝は、努力家であった父親譲りの彼女の努力の賜物。母親になっても結果を残せることを示すとともに、大きなタイトルを手にしたことは彼女の人生の励みにもなる。青根が生んだスポーツのスターなので、今後も地域で応援していきたい」と話した。
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