大島にある介護老人保健施設(老健)の「相模原ロイヤルケアセンター」(医療法人財団明理会)のリハビリテーション科が、webサイト上で介護予防体操の動画を無料公開している。
同センターは、主に長期入院していた人が退院し、自宅復帰するまでリハビリなどを目的に通う施設。昨年の緊急事態宣言時、新型コロナウイルスの感染拡大による不安から、リハビリで来所する高齢の利用者約50人が3分の2ほどに減ってしまった。中には3カ月来れない状態が続いた利用者もおり、職員間で筋力の衰えを心配する声が上がっていたという。
そこで、同センターでのリハビリの一部を自宅でも行ってもらおうと、普段実施している介護予防体操を「みんなでできるサガロイ体操」と題し動画にまとめ、同センターのwebサイトにアップすることに。職員同士で撮影し、解説などをテロップで入れ、昨年の4月に第一弾を投稿。「腰痛予防体操」や「膝痛予防体操」、「嚥下体操」など定期的に動画を上げ続け、現在8本が見られる。また、コロナ禍で見学が難しい家族向けに「通所リハビリの一日」動画や、自宅での介助方法のポイントを解説した動画なども7本ある。利用者からは「(動画を)見たいからアクセス方法を教えてほしい」「家でやってるよ」などの反響があったという。
「利用者以外にも見てほしい」
当初は緊急事態宣言中の特別措置として動画をアップしたが、作成した一人である理学療法士の岡本真亜子さんは、「web上にアップしたのは、当センターの利用者だけではなく、筋力に不安がある方やご家庭で介護されているご家族にも見てもらいたかったから」と話す。作業療法士で同科主任の松尾菜々さんも、「現在は感染対策を万全にした上でだいぶ利用者の方が戻ってきたが、リハビリの専門職としての知識や経験が詰まった体操動画なので、ぜひ皆さんに見てほしい」と話す。
詳細や閲覧は、「相模原ロイヤルケアセンター」のホームページから。
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