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「?」の面白さを形に 1本の線から 生まれる対話 取材協力:社会福祉法人アトリエ
障害者と健常者。その違いを楽しみ、共に生きる楽しさとは--。社会福祉法人アトリエが営む生活介護事業所、大山町の「はしもとアントルポビジュツ室」での、利用者との「共作」の日々に迫る。生活支援員で主に絵画を担当する原ひかるさんと、陶芸を担当する植田佳奈さんに話を聞いた。食事準備など、自立した生活を送るための活動を協力してこなしながら、創作の時間を毎日設けているという。
「ものの見方」を知る
「自由に1本の線を描くだけでも、それぞれ個性が現れる。線の引き方から、その人の性格や新しい魅力に気づくこともあります」と原さん。模写でも、個々で驚くほど構図が異なり、出来上がりは千差万別だ。「なぜこう描いたのか考えても、わからない。でも、その人の『ものの見方・捉え方』を知ることができる。この、言葉を使わないコミュニケーションが、みんなのことを知るきっかけになっています」
つくる過程に醍醐味
「障害のある方と共につくること、その過程に醍醐味がある」と植田さんは続ける。障害者アート自体は既に確立された分野だが、ここでは作品という成果に重きを置いていない。「こちらがサポートするだけの関係ではありません。一緒につくる中で、視野の広がりや創作に向けた着想を得られています。こうした相乗効果が生まれる場所として、ものづくりに携わる人にもビジュツ室を知ってもらいたいです」
交流できる場所に
ビジュツ室は昨年9月に開所。現在は地元の橋本商店街に加盟し、少しずつ認知を広げている。原さん、植田さんが今後期待するのが、積極的な外部との関わりだ。「みんなの作品を見てもらえる展示やフリーマーケットを企画し、人の魅力だけでなく、障害者と共につくる面白さも感じてもらえたら。共作によって生まれる感覚を、ものづくりに携わっている方や美大生はもちろん、養護学校に通う方や、地域の方とも共有していきたい」と展望を語った。
社会福祉法人アトリエ
神奈川県相模原市緑区大山町8-18
TEL:042-703-3480
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