新型コロナウイルスワクチンの2回接種について相模原市ではこのほど、満12歳以上の接種者が5割を超えた。新規感染者数は8月23日以降、減少に転じているが、依然として1週間当たりの陽性患者数は高い水準で推移。10月1日には緊急事態宣言の解除に伴い、社会活動の活発化が予想されることから市は、滞留人口の増加による感染再拡大を懸念しており、市民に対しこれまでと同様に徹底した感染症対策と予防行動をとるよう訴えている。
市内の新型コロナウイルスワクチンの2回目接種者数は、対象者数約66万人(医療従事者などの優先接種を含む)に対して9月21日時点で34万人を超え、5割以上の接種率となった。
一方で、新規感染者数は第5波を迎えた8月以降に急増(図上)。7月末まで1週間当たりの新規感染者数は最大423人だったが、8月中は毎週500から1000人を超える陽性患者が報告されていた。9月6日からは新規感染者数が再び500人を割り込み、減少傾向にあるが、第5波以前と比べてもいまだに高い水準で推移している。
第6波を懸念
これに対して市保健所の吉田綾医師は、変異株の流行による感染拡大を指摘。「感染力の強さを肌で実感している。クラスター(集団感染)も継続して発生しており、流行初期の緊張感が保てていない。予防を継続していないと第6波も懸念される」と話す。具体的な予防策としては体調に異変を感じたら外出しないことなどを挙げ、「自分の行動が社会に必ず影響を与えていることを意識して」と呼びかける。
加えて、新型コロナを原因とする死亡者については「ほとんどが基礎疾患を持つ人」と説明。食生活の乱れや運動不足、喫煙なども重症化リスクにつながると考えられるため、感染対策と同時に生活習慣の改善を図るよう注意を促している。
病床数については、第5波のピークである8月中旬頃に一時的に、医療現場が逼迫した状況もあったが不足には至らなかった。現在も市の病床数は余裕があるという。市では神奈川県が掲げる医療提供体制「神奈川モデル」に準じ、他自治体とも連携して今後も確実に病床を確保していく考えだ。
ワクチン効果も
65歳以上の高齢者のワクチン接種率が8月25日時点で約90%に達するなど増加する中、その効果も顕著にみられる。市がホームページで公表している、今年1月と8月の年代別の感染者率、ワクチン接種率を比較した感染状況とワクチン接種状況(図下)によると、第5波の最中であった8月中の感染者率は80歳以上が0・9%、70代が1・2%、60代が2・9%と高齢者の感染者率が低下。市はワクチン接種により発症を抑えられているとの見解を示している。
20代の感染率28・5%
一方で、50代以下の8月の感染者率は10%以上で、中でも20代が28・5%と最も高かった。そこで市は、ワクチン供給量の見通しが立ったことや若者世代への接種を加速させるため、9月20日からは12歳以上の全年齢に拡大して接種を実施。若者のライフスタイルに合わせ、夜間帯の接種を行うほか、子育て世代や受験生への優先接種など、希望者に対する11月末までの2回接種完了に向けて体制強化を進めており、50代以下の感染者率が今後さらに減少していくことが期待される。
国からは今後、ワクチンを優先接種した医療従事者から3回目の接種が実施されることが示されていることから、吉田医師は「市から現状発表できることは無いが、動向に注目してほしい」と話している。
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