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青山学院大学 王座奪還へ たすきつなげ 「史上最強」で いざ箱根

スポーツ

公開:2022年1月1日

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学生らが見守る中、チャペル前での壮行会に臨んだ原監督(前列右端)とエントリーメンバーら=12月17日、青山学院大学相模原キャンパス
学生らが見守る中、チャペル前での壮行会に臨んだ原監督(前列右端)とエントリーメンバーら=12月17日、青山学院大学相模原キャンパス

 1月2日(日)・3日(月)に開催される「第98回箱根駅伝(東京箱根間往復大学駅伝競走)」(関東学生陸上競技連盟主催)を前に、淵野辺にある相模原キャンパスを練習拠点とする青山学院大学は、12月17日に同キャンパス内で壮行会と記者会見を行った。復路で優勝も総合4位と涙をのんだ前大会から一年、原晋監督が「史上最強軍団」と評する選ばれし16人のエントリーメンバーたちは、再び頂点への返り咲きを誓った。

 前回は新型コロナウイルスの影響でオンライン配信で行われた壮行会。今年は感染対策を行った上で原晋監督とエントリーメンバーは「地元」相模原から直接声を届けた。

 昨年は箱根駅伝の惜敗に始まり、今季の出雲駅伝、全日本大学駅伝はともに2位。あと1歩の結果が続くも、常勝校として安定感のある走りを見せている。原晋監督は「青学には力がある。チームは過去最高の状態に仕上がっている」と期待感をみなぎらせる。

 原監督が「史上最強軍団」と誇る今年のエントリーメンバーは、16人全員が1万メートルを「学生トップレベル」の水準とされる28分台の記録を持つ実力者ぞろい。それに加え、練習では設定タイムを早めたり、積極的にタイムトライアルを実施するなど、例年よりハイペースな強化メニューに取り組む中ででも故障者が出なかった点が大きな成長につながったと分析し、「全選手に期待している。勝つのは青山学院大学です」と高らかに宣言した。

今年は「パワフル」に

 選手層の厚さから、今年は「パワフル大作戦」と銘打った原監督。記者会見では「現在のパワフル指数は90パーセント。3日には300パーセントでゴールしたい」と意気込んだ。

 飯田貴之主将(4年)は「元気いっぱいな自分たちにピッタリの作戦名。4年生の走りが大事である自覚をもって、チームの優勝をたぐり寄せる走りをしたい」と力強く話し、その表情からは自信をのぞかせた。

逆転へのピースそろう

 今季のチームスローガンは「個の糸紡いで、織り成せ!深緑の襷(たすき)」。メンバー一人一人を1本の糸に例え、成長して合わさることで布からたすきになるというイメージから生まれた。同学のテーマカラー「フレッシュグリーン」をあえて「深緑」と表現したのは、個々の色が集まればより深みのあるチームになるという意図からだ。

 このスローガンが決定した裏に、昨季の箱根駅伝直前に欠場となった前主将の神林勇太さんの存在があることを明かした飯田主将。チームの柱であり、エースだった神林さんの離脱にチームは「戦力的にも精神的にも少し崩れてしまった」と当時の心境を振り返る。

 その悔しさをバネに成長しようと、飯田主将は1年もの間、駅伝に対しての熱い思いと真摯な姿勢を、時には言葉を選びながら部員に示し続けてきた。「たとえ何があっても絶対に崩れないチームにしたいという思いでスローガンを考えた。本当にパワフルなチームが出来上がったと、自信を持って言える」と胸を張る。

 4度目となる出場に向けては「往路で山上りの5区を走りたい。往路のどの区間でも優勝に貢献したい」と原監督にアピールした。

 「昨年はテレビの前で悔しい思いをした」と話したのはチームの鍵を握ると目される岸本大紀選手(3年)だ。一昨年は1年生ながら「花の2区」を疾走し総合優勝の立役者となったが、昨季は故障に苦しみ駅伝を全て欠場していた。

 それでもトレーニングを続け、1年10カ月ぶりの駅伝となった11月の全日本では見事復活の走りを見せた。「状態は上がってきている」と手ごたえを口にし、「今年こそはチームを優勝させる走りをして笑顔で終わりたい。往路を走りたいです」と、V奪還へ意欲を示す。

 近藤幸太郎選手(3年)の活躍も目覚ましい。今季は5000メートルと1万メートルで学内記録を更新し、スターターを任された出雲では区間賞を獲得。会見では希望区間を「2区」と堂々と宣言した。「エースとして次にバトンを渡す役割を果たしたい」

 相模原市民に対して原監督は、「優勝して皆さんとパレードでお会いすることを楽しみにしています。期待していてください」と熱いメッセージを送り、トロフィーとともに「ホームタウン」の淵野辺へ凱旋することを切望した。

 昨年からの逆転に向け、ピースはそろった。あとは作戦にたがわぬパワフルな走りで応えるだけ。チーム全員で深緑のたすきをつなぎ、箱根の頂に舞い戻る。大会は2日午前8時スタート。

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