相模原市は、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の選手村ビレッジプラザに提供し、大会終了後に返却された「さがみはら津久井産材」を、大会のレガシーとしての利用を開始した。市は「オリンピックのレガシーとしての利用と、さがみはら津久井産材の普及のためにも有効活用していきたい」と期待する。
ビレッジプラザに提供していたのは、佐野川地区から原木を切り出し、長竹の製材工場で乾燥、製材されたおよそ4トントラック1台分となる約8㎥のスギ。『相模原市』『Sagamihara City』の印字がされ、昨年の大会の際には実際選手村で使われていた。今回、ビレッジプラザからそのほとんどの木材が返却。市は大会のレガシーの目玉の一つとして、市内公共施設などに再利用することを検討していた。
第1弾として再利用が決まったのは『木製ソファ』。大きさは幅150cm× 奥行 60cm × 高さ 45・5cmで、開孔などの加工をせずに組み上げる構造で、再利用することが可能な造りになっているのが特長だ。このソファを、相模原市役所本庁舎や緑・南区役所、津久井地区をはじめとする各地区のまちづくりセンター、市内3図書館、市立博物館など計21箇所に設置。さらに、木材を伐り出した地元に「木を還す」との想いから、藤野中学校にも置かれている。
今後は第2弾として、本庁舎1階ロビーに、幅340cm×奥行83cm、高さ100cmで、オリ・パラ組織委員会から贈呈された記念エンブレム盾を埋め込む予定の「総合案内カウンター」を3月に設置。
第3弾として、林業事業者などで構成される「さがみはら津久井産材利用拡大協議会」を通じて『積み木』を4月に製作し、イベントや子ども関連施設などで活用していく計画になっている。
市森林政策課は「津久井産材の残りがどれくらいあるかにもよるが、今後も市民の意向を尊重して、オリンピックのレガシーとなるよう木材を有効活用していきたい」と話した。
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