猛毒性のキノコ「カエンタケ」が、今年に入り相模原市北公園(下九沢)の17カ所、道保川公園(中央区上溝)の7カ所で発見されている(8月3日現在)。毒性が強く、触れると炎症を起こすこともあるため、両園では「見つけたら触らずに、管理者にお知らせを」と注意喚起する。
カエンタケは赤いのが特徴で、大きさは数センチ〜20センチ程度。においはなく、個人差はあるが触ると炎症を起こすことがあるという。
相模原北公園では、7月12日に公園利用者から「カエンタケではないか」と通報があり、園内にある郷土の森で初めて発見された。同園では「道保川公園では2017年に発見されたことがあったが、相模原北公園ではこれまでにカエンタケが発見されたことはないのでは」という。発見されたカエンタケは焼却処分し、発見場所はガスバーナーで焼き、石灰を撒いて対応している。現在は1日4回ある園内の巡回の際にカエンタケが生えていないかも合わせてチェックして回っているという。なお、発見場所には表示板を貼り、触れないよう注意喚起をしている。同園では「子どもたちにも分かるように、表示にはフリガナを付けて読めるようにしている。触れることがないように注意してほしい」と話す。
特徴は「不定形」
さらに、今年7月には、城山地区の遊歩道でもカエンタケが見つかっている。
現地を調査した相模原市立博物館の担当者は「カエンタケは不思議なキノコで一定の形がなく、不定形なのが特徴。作業用のグローブのような形をしているものもあれば、1本のこん棒が立っているようなものもある」と話す。毒性が強く、食べると死に至ることもあると言われており、「食べたら絶対にダメ」と話す。
具体的な生息場所や条件など、はっきりとしたことは分かっていないが、ナラ枯れの木の近くで発見されていることから、「ナラ枯れと関係しているのでは」と同館の担当者は推測する。北公園でも「全てではないが、伐採したナラ枯れの切り株などから発見されることが多い」と話す。
カエンタケについては市公園課でも注意を促しており、「公園で見つけた際には、触らずに管理者に連絡してほしい」と話している。
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