緑区魅力づくり事業実行委員会(熊谷弘実行委員長/事務局・緑区役所地域振興課)は10月29日、橋本駅南口にロードバイクの組み立てや整備ができる「サイクルサポートステーション」を開設した。11月12日(土)までの期間限定で、サイクルラックや空気入れを設置している。
今回の事業は、市が力を入れるサイクルツーリズム促進の一環。緑区は2021年の東京オリンピックで、自転車ロードレース競技のコースに選ばれたこともあり、五輪を契機にサイクリストが増えているという。特に橋本駅は利用者が多く、9月4日の朝に区の職員が簡易的な目視調査をしたところ、20人ほどのサイクリストが確認できたという。ただ、駅前の人通りが少ないスペースを見つけて自転車の組み立てなどをしているのが現状で、「ステーションがあったら良い」という声もあり、今回の試行設置に至った。区地域振興課の担当者は「都心から近いところに宮ケ瀬や津久井など、サイクリングに良い場所があるというのを知らない人も多い。環境を整えて気軽に行けるスポットとして橋本を周知し、多くの人に訪れてもらい、地域が盛り上がっていけば」と話す。
ステーションの設置場所は南口1階のエレベーター裏、公衆トイレ前のスペース。期間中は、自由に使えるサイクルラックや空気入れが設置され、パネルでサイクリングコースなどを紹介している。設置初日の29日には、イベントが行われ、ガイドブックの配布や工具の貸し出しも行われた。同様のイベントは11月12日(土)(午前7時〜午後6時)にも実施予定で、アンケートに協力した先着50人には、緑区イメージキャラクター・ミウルの特製どらやきのプレゼントもある。
「あった方がいい」
29日、開設したステーションを訪れた加藤大介さん・悦代さん夫妻(愛川町在住)と西村裕里子さん(埼玉県在住)は、橋本駅で待ち合わせて、ステーションに立ち寄った。マウンテンバイクでの通勤がきっかけでサイクリングに傾倒していったという大介さんは「橋本は宮ケ瀬、ヤビツ、道志、山中湖、都内など、たくさん行けるところがあるのでかなり輪行(自転車を持ち運ぶこと)する人が多いと思う。サポートステーションは絶対にあった方がいい」と話す。悦代さんは「ロッカーや自動販売機があるとうれしい。(整備に)力を入れていってほしい」と要望した。この日、加藤さんたちは、楽しみにしているカフェをめざして、宮ケ瀬、ヤビツ方面へ向けてペダルを漕いでいった。
なお、試行期間終了後のステーションの設置は今のところ未定で、同課では「今後の設置も含めて検討したい」と話している。
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