相模原の芸術文化の発展と地域活性化を目指すダンスユニット「シャリマー」による誕生公演バレエ「ピーターパン」が9月22日(金)、23日(土)、杜のホールはしもとで開催される。公演を前に芸術監督の水谷啓子さんは「究極の家族愛がテーマ。親子で楽しんでいただければ」と話す。
「子どもたちに向けた舞台を作りたい」。与瀬に本社を構え、ステージ衣装を手掛ける株式会社アトリエヨシノの吉野勝恵社長が元宝塚歌劇団でダンススクールを主宰する水谷さんに声をかけたことがシャリマー誕生のきっかけ。ダンサーが自立できる環境を整え、子どもたちに本物のバレエを見てもらいたいと準備を進め、今回の誕生公演にこぎつけた。水谷さんは「吉野社長は20年も前から相模原にバレリーナタウンを作りたいと話していて素晴らしいと感じていた。私は宝塚出身なので、相模原を宝塚のようにしたいという吉野社長の思いにも共感した」と話す。
その思いを実現すべく誕生したシャリマーは、若くて才能あふれる原石が集まるダンスユニット。ユニット名は日本生まれの同名のバラから来ており、「美しくたくましく育ってほしい」という願いが込められている。定期的な公演や学校での子ども向けパフォーマンスを展開していく。
テーマは家族愛
今回、誕生公演として披露されるのは「ピーターパン」。バレエを知らない人や、子どもたちに楽しんでもらえるようにと選んだ。水谷さんは「全ては愛につながっているということや家族が素敵だということを、見に来る子どもたちや親御さんにも感じてもらいたい」と力を込める。「とても品格が高く、美しい作品に仕上がっている」と話す一方で、「そんな中にも笑いが散りばめられていて面白さも味わうことができる」と作品の出来に太鼓判を押す。
今回の公演にはアトリエヨシノが特別協賛する。「衣装は一言で言うとメルヘン。フック船長やワニのインパクトはすごくて、原作からそのまま飛び出したよう」と感心する。アトリエヨシノの織家久代さんは、「アトリエヨシノの衣装は手作りによる一点もの。細部にもこだわり、近くで見ても楽しんでもらえると思う」と話す。
近づく本番を前に水谷さんは「ぜひ親子で楽しいお時間を過ごしていただきたい。夢の世界へお連れいたします」と呼び掛ける。
22日の公演は関係者、招待者のみの貸切公演で、23日のみ午後0時30分から当日券の販売あり(数に限りあり)。公演は1時開場、1時30分開演。当日券は大人2500円、子ども1500円。公演の詳細、問い合わせはアトリエヨシノ【電話】042・682・7110。
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