1947年に完成し、神奈川県の水がめとして大きな役割を果たしている相模ダム。県では4月からの本格的なリニューアル工事を前に、事業を広く周知するためにPR動画を公開し、プレミアムダムカードを限定で配布する。
相模ダムは完成から75年以上が経過し、施設の老朽化が進んでいるという。劣化は見られるが施設の健全性は確認されており、将来にわたり施設を健全に保つためのリニューアル工事となる。
工事は主に放流施設の更新、放流水の影響により侵食が進んでいる下流河道の保護など。ダムを運用しながら大規模工事を行うという全国初の高度な工法に着手する。先に下流に新設のゲートを作り、完成後に既設のゲートを取り外す。これにより工事中でもダムを運用することができ、役割を維持できるという。さらに、ダム直下に副ダム等を構築する。2019年度から23年度は調査検討期間として準備工事等を進めてきた。本格的な工事は24年度から42年度までを予定している。
プレミアムダムカード
県ではリニューアル事業を周知するため、工事の工法やゲートの更新の様子などをCGを使って紹介するPR動画「SAGAMI Re:born(サガミリボーン)」を作成し、現在、県の公式ユーチューブチャンネル「かなチャンTV」で公開している。
さらに、より関心を持ってもらおうと、限定のプレミアムダムカードを作成。前述のPR動画を視聴しクイズに解答すると、全問正解者の中から抽選で千人にカードが当たる。カードはシリアルナンバー入りで、表面には傾けると画像が切り替わる加工(レンチキュラー)が施され、建設当時の相模ダムとリニューアル後の相模ダムの2つの画像が現れる仕様。裏面は普段見ることができないダムの施設内部や機器を紹介している。
県のWEBサイト、はがきで応募できる。締め切りは3月19日(火)、午後4時59分まで(はがきは3月19日の消印有効)。当選者にのみ引換券が発送される。カードの受取りは、相模川水系ダム管理事務所分館(与瀬239)となる。県企業庁企業局利水電気部利水課の担当者は「ダムのリニューアルにあたり、円滑に事業を進めていきたい。ぜひ動画やプレミアムダムカード等で内容を知っていただければ」と話している。
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