相模原市は今年4月からスタートする橋本駅周辺の「さがみはら休日一時保育」事業の利用者の事前登録を1月22日から開始した。子育て世帯の負担軽減を目的に未就学児を理由を問わず預かる事業で、市保育課の担当者は「多くの方に利用いただきたい」と登録を呼び掛ける。
この事業は、子育てしやすい環境づくりにつなげることを目的に、「休日保育」と「休日一時保育」を実施するもの。同課によると現在、休日保育、休日一時保育のサービスを提供している市内の認可保育所はなく、その一方で市には休日に子どもを預ける保育所についての問い合わせがしばしばあり、その必要性を感じていたという。
そこで、未就学児が多く、新しいマンションの建設などで需要が見込まれる橋本駅周辺で事業の実施を決定。今年度は運営法人の公募、事前登録を進め、来年度から本格的に事業をスタートさせる。
利用は4月から
未就学児を受け入れるのはエンゼルハウス保育園(橋本2の6の26)。利用開始は4月7日(日)以降の日曜日と祝日(12月29日から1月3日までの年末年始は除く)。利用には事前登録が必要で、市のウェブページや下記の二次元コードから登録できる。事前面談を経て、正式に利用者登録となり、3月1日(金)から予約ができるようになる。
利用区分は、平日に保育所などを利用している人が休日の就労などにより利用する「休日保育」、冠婚葬祭やリフレッシュ、地域活動などの理由で利用する「休日一時保育」。それぞれに利用要件があり、休日保育は最長11時間の利用が可能で、利用料金は在籍園への保育料に含まれるため別途料金は不要。休日一時保育は最長9時間の利用ができ、利用料金は1時間300円となる。利用定員はどちらの区分も1日10人。
働き方変わった
エンゼルハウス保育園は2002年に西橋本で無認可保育園としてスタート。翌年に市の認定保育室、15年に認可保育所となり、現在の場所に移転した。加藤倫代園長は「最近は保護者の働き方が変わってきて、平日に休まれる方が増えたように感じる。日曜や祝日にお仕事の方が増えたのかもしれない」と話す。そのような中で市が休日一時保育の運営法人を公募したことを知り、保護者にアンケートを実施。3割ほどが休日に就労しており、「リフレッシュで日曜日を使いたい」などというニーズを把握したという。
ただ、休日保育を始めると職員の負担が大きくなることから、慎重に話し合いを重ねていった。「休日の預け先の確保に困っている方やリフレッシュしたいけど頼れる人がいなくて孤立している親がいるんじゃないかと考えた時に保護者を支えたい、協力したいという気持ちで応募を決めた」と加藤園長は振り返る。
補助も後押し
今回の事業にあたっては、国の補助金と市の予算で人件費の補助があるため、それも応募を後押ししたという。加藤園長は「先生のシフト、どのくらいの利用があるかなど心配はあるが、保護者の力になれれば。ここで子育ての悩みや情報交換をする保護者もたくさんいる。不安な方もぜひ勇気を出して気軽に申込んでほしい」と話す。
なお、市では同様の事業を相模大野駅周辺でも進めており、今後運営法人を決定し、来年度以降のスタートを予定している。
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