橋本周辺に拠点を構え、13の事業所を展開する株式会社丸大商興ハラグループ本部。昨年、12月に先代の原章氏が亡くなり、原正幸氏が代表取締役会長に就任した。代表に就任してから3カ月が経ち、改めてトップとしての抱負や地域との関わり方について話を聞いた。
やるべき事は山積課題は多い
開口一番、原会長は「やるべき事が山積み状態になっている。弊社は、幼稚園・自動車学校・スイミングスクールを始め、児童・若年層向けの事業が多い中、逆に世の中では少子化に歯止めが掛からない。昨今の経済環境は悪くなる一方であるが、だからこそ、この流れに歯止めを掛けなくてはいけない」と意気込む。
このような中で、1986年に開校した関東唯一の二輪専門校「セパルライディングスクール橋本」が、来年3月末日をもって閉校する。「先代・先々代が興した事業でもあり、閉校は断腸の思い。しかし、今はグループ企業の過渡期と捉える。需要は自らが掘り起こし、地域に必要とされてこそ、このグループ企業は発展し続ける」と言う。
地域と共に発展
創業以来、橋本を拠点として事業を展開してきたハラグループ。原会長は生まれも育ちも橋本で、この地「橋本」には所縁も多く、思い入れも尚更である。「橋本に根を下ろした地域密着型の地場産業であり、地域あってのハラグループ。地域の声に耳を傾け、地域と共存共栄していかないといけない」と、1つ1つの言葉が力強い。
「この地域に幼稚園が無くて困っている」と言う地域の方々からの要望を汲んで設立したのが相模原みどり幼稚園であり、常に「地域住民と共に…」という経営思想がハラグループの中に脈々と受け継がれている。「創業から60年以上が経ち、更に活気のある会社にしていくために、独り善がりにならないように、『地元が何を欲しているのか』に真摯に耳を傾け、地域と共に相互扶助を図っていきたい」と強調する。
橋本を中心に
この橋本エリアには、リニア中央新幹線の神奈川県駅(仮称)の建設が進むなど、都市として大きな転換期を迎えている。「橋本にしか無い歴史やカルチャーは変わらないでほしい」と話す。「大型再開発の前例を見ると、上手くいった都市を模倣したりするケースもあるが、コロナ明けのこれから行うという後発の利点を上手く生かしながら、橋本にしか出来ない街づくりを推進してほしい。橋本七夕まつりや3線が通るターミナル駅、橋本には、他には無い魅力が沢山詰まっている」と話す。
橋本エリアはマンション建設などが進み、ここ数年で数万人の人口が増えるとも言われている。最後に原会長は、「橋本の発展を中心に周辺地域にも波及をし、緑区、延いては相模原市全体が盛り上がっていってほしい。その中で、地域と共に歴史を作り上げていきたい」という言葉で締め括った。
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