相模原市は、人材育成・確保の取り組みの一環として、橋本に本社を構える老舗葬儀社・株式会社永田屋の田中大輔代表取締役を講師に招き、参事級職員を対象とした研修を5月27日に市民会館で実施した。
この研修は、複雑・多様化する行政課題や働き手の価値観の変化に対応するために実施。同社はマイナビ2025年卒版就職企業人気ランキングの冠婚葬祭部門で10位にランクイン、働きがいのある会社としてベストカンパニーに選出されている。研修は「エンゲージメント向上」をテーマに、部下の主体性を引き出し、組織を一枚岩にするマネジメントの極意と題して開催された。
当日は約70人が参加。研修を前に本村賢太郎市長が登壇。「前例踏襲ではなくチャレンジする行政になるため、市の未来を皆さんと一緒につくっていかないといけない」などと期待を寄せた。
研修がスタートすると田中社長は「人生の目的を明確にし、それを組織の理念にいかに擦り合わせるかが大事」と話し、環境づくりの必要性を説いた。その他にも「コミュニケーションは自分を分かってもらうことではなく、相手を理解すること」「社員は良くなりたいと思っているので、成長する人の阻害要因を取り除きサポートする」「大事なのは幹部の育成」などと述べ、「働きがいのある組織とは仕事のやりがいと働きやすさの両方が備わった組織」と力を込めた。研修を受けた職員は「いろいろな話が聞けて、もっと聞きたいと思えた。とても参考になった」と話した。
市では、今後も民間有識者を研修に招き、民間企業のノウハウや視点を活用していくという。
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