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事業承継 名物店「なくせない」

経済

公開:2024年6月27日

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 事業承継は企業存続において重要な課題のひとつと知られる。相模原市は例年、このテーマについてのセミナーを相模原商工会議所に委託し開催している=関連枠あり。今回はセミナーの開催にちなみ、ある飲食店で進行中の事例を紹介する。名物店のバトンは次世代へ―。

相模大野・八起

 相模大野の焼肉店「八起」は現在、店舗運営の大部分を唐澤章三さん(42)が担っている。

 唐澤さんは店舗を創業した章さん、時子さん夫婦の長男。八起と言えば、その肉や味付けといった焼肉店としての品質だけでなく、夫婦の個性が強く反映された接客、雰囲気が特徴的な店として存在感を放つ。「立川談志が好んだ店」「純烈が通った店」などとも知られ、多くのファンに愛され40年以上、営業を続けている。

 そのように名物店とも言われる店を唐澤さんが引き継ぐことを決めたのは5年ほど前。唐澤さんは社会人になってから飲食業に携わることはなく、長くソフト開発などIT系の業務に従事してきた。一方、両親から直接、承継について話を聞いたことはなかったが「いずれはやるだろう」と心の準備はしていたつもりだった。そのような中、心が大きく動いたのは「なくせない」という思いが強くなっていったから。世の中ではコロナ禍を迎え、飲食店は打撃を受けていた。両親がいつまでこうして元気に店舗の切り盛りをできるか不安に感じる時間も増えていった。

無理も後悔は嫌

 「やるなら早くきなよ」。両親は唐澤さんの決意をもちろん歓迎した。今は親子で店頭に立ちながらも、その「大部分」を任されている。「自分が(両親と)同じことができないのはわかっている。ただ、『やればよかった』と後悔はしたくなかった」。開店の準備をするなかで唐澤さんがお馴染みのバンダナを巻くと笑顔を浮かべた。「(時子さんに)似ているってよく言われるようになりました」

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