神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

相模原市 学校エアコン緊急修繕 猛暑と経年で不具合増加

教育

公開:2024年8月29日

  • X
  • LINE
  • hatena
普通教室に設置されたエアコン(写真は他市の事例)
普通教室に設置されたエアコン(写真は他市の事例)

 相模原市教育委員会はこのほど、今夏の猛暑を踏まえ、市立小・中学校のエアコンの緊急修繕に着手した。設置から10年以上が経過し、冷房能力の低下や不具合が生じるエアコンが増加しているという。経年劣化で機能が低下していく学校施設をどう維持していくか、自治体にとって悩ましい問題が浮き彫りになっている。

 相模原市では全市に先駆けて2002年度に基地の騒音やゴミ処理施設の臭気の対策として窓を閉め切るため、南区を中心に市立小・中学校23校にエアコンを設置した。14年度から16年度にかけては「新・相模原市総合計画」の一環として「小中学校空調設備設置事業」を実施し、市内全校の普通教室にエアコンを設置した経緯がある。

初期の南区が大半

 今回の緊急修繕の対象となるのは小学校15校の287台と中学校8校の120台、義務教育学校1校の16台で合計423台。市学校施設課によると、大半が初期に設置した南区の学校だという。

 市教育委員会ではこれまでも冷房の効きが弱くなったケースなどに対し、順次エアコン設備の更新を進めてきた。ただ、今夏の猛暑の中、冷房能力の低下や不具合が生じるエアコンが増加しているという。

熱交換器を洗浄

 今回の緊急修繕は、空調機の機能回復や故障リスクの低減を図るのが目的。教室内に設置しているエアコンを分解し、機能の効率化を図るために熱交換器などを洗浄する。洗浄にかかる事業費は、現計予算に予備費を加えた2000万円としている。8月初旬に着手し、8月中に完了させたい考え。ただ一部の学校では9月に完了させる予定。

川崎はPFI活用も

 全国的に公立小中学校のエアコン設置が進んでおり、県内の政令市では川崎市が2009年、横浜市が2013年に設置を完了させた。ただ設置から10年以上が経過し、相模原市と同様に設備の更新が課題となっている。

 川崎市では今春、民間の資金を活用したPFI方式によってエアコン設備を入れ替える方針を決定した。市立小学校103校と中学校51校を対象に2025年度から4カ年かけて省エネ性能の高い機種に変更するなどの更新を図る計画。複数の企業で構成される特別目的会社と約264億円で契約した。

「課題意識ある」

 相模原市の担当者は「設備が古くなれば、いつかは更新しなければいけないという課題意識は持っているが、現時点では具体的には決まっていない」と話している。

シニアの方必見!!

9月28日(土)定年退職予定者向け採用説明会・相談会

https://www.kmes-kanagawa.or.jp/

<PR>

さがみはら緑区版のトップニュース最新6

バド社会人リーグへ参入

ほねごり相模原

バド社会人リーグへ参入

4年でトップ目指す

9月12日

相模湖に「認知症カフェ」

相模湖に「認知症カフェ」

地域初、9月24日プレ開催

9月12日

活動新聞が南関東1位に

橋本イオンチアーズクラブ

活動新聞が南関東1位に

「森」をテーマに研究報告

9月5日

本校舎で授業再開

藤野北小

本校舎で授業再開

6年生は5年ぶりに帰校

9月5日

過去最多33億円が流出

ふるさと納税

過去最多33億円が流出

取り組み強化で寄付額増へ

8月29日

学校エアコン緊急修繕

相模原市

学校エアコン緊急修繕

猛暑と経年で不具合増加

8月29日

あっとほーむデスク

  • 8月19日0:00更新 文化

  • 1月11日0:00更新

  • 9月21日0:00更新

さがみはら緑区版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年9月14日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook