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相模湖に「認知症カフェ」 地域初、9月24日プレ開催

社会

公開:2024年9月12日

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三浦さん(右から2番目)と企画・運営メンバー
三浦さん(右から2番目)と企画・運営メンバー

 認知症の人やその家族、地域住民らが交流を図る「認知症カフェ」が9月24日(火)、ふれあいの杜さがみ湖内にプレオープンする。相模湖地域では初開催で、高齢者の閉じこもり予防や地域とつながる場としても期待されている。

 現在、相模原市内に約30カ所、緑区内には7カ所の「認知症カフェ」が存在する。相模湖地域には今まで、認知症の人を介護する家族が集う「サロン」はあったが、気軽に認知症などを相談できる場所はなかった。相模湖地域包括支援センターの職員によると「以前から地域づくり部会などで議題にあがっていたが、『場所』と『足』を見付けることが困難だった」と振り返る。

おでかけサポを活用

 今年5月、相模湖畔に新しい高齢者施設ふれあいの杜さがみ湖ができたことにより「歯車が回り出した」と同センター職員。同地区社協のスタッフらと共に施設を訪ね、関係者に相談を持ち掛けると「地域のためなら、ぜひ、やってみたい」と快諾されたという。

 次の課題は『足』だった。同センター職員は、カフェまでの送迎について、けいゆう通所介護(与瀬)に相談。同所が「相模原市地域おでかけサポート推進事業」を活用し、外出困難な高齢者や障害者の移動を支援することで、解決への道筋を付けた。同所の申請は承認され、9月1日から事業を開始している。

 それらの現状を踏まえ、「認知症カフェ」開催について6月下旬に開かれた地域づくり部会で説明。「プレオープン」の承認を得た。

誰もが自由に参加

 コンセプトは誰もが自由に参加できる「コミュニティカフェ」。名前は相模湖出身で運営メンバーの一人でもある、介護福祉士の三浦ゆかりさんが「湖(こ)cafe」と名付けた。三浦さんは「温かみのある空間に、たくさんの笑い声や歌声が相模湖の湖面を伝って広く渡るイメージで考えた」と話す。ロゴのデザインも三浦さんが手書きで描いたものだ。

 同センターの職員は「やっと相模湖地区でも認知症カフェを開催できる。今後は、与瀬や小原、内郷、千木良など相模湖地域のどこかで月1回程度、定期的に開催していければ」と語った。

 コミュニティカフェ「湖cafe」は9月24日、ふれいあいの杜さがみ湖(与瀬429の1)で開催。午後1時から3時。参加費100円。誰でも参加可能。コーヒーやお茶を飲みながら、会話や将棋、カラオケなども楽しめる。福祉用具の展示もあり。

 送迎やカフェの問い合わせは、同センター【電話】042・684・9065。

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