相模原市の代表として第52回全国消防救助技術大会に出場し入賞した 佐野 兼太さん 津久井消防署藤野分署在勤 32歳
成長して「支える」立場へ
○…訓練を始めてから8年。「プレッシャーもあったので無事に入賞できてうれしい」と笑顔を見せる。小学校から大学まで野球一筋。しかし、関東大会や全国大会とは無縁だった。「救助技術大会の事は知っていたので、いつか全国に出たいという気持ちで訓練してきた」。結果は10位入賞。「人生で初めての全国は感慨深いものがあった」とかみ締める。
○…大学を卒業し、消防隊員として5年、救急隊員として3年目になる。小中学校の職場体験では消防署を選んだ。「当時は純粋にかっこいいと思って」。年月が経ち、消防への思いは強くなった。「相模原が大好きなので地元に携わる仕事がしたい。お世話になった相模原に恩返しがしたい」とこの道を選んだ。今は市民を守るために業務に当たっている。
○…野球では小中高と主将を任されチームを牽引した。大学の仲間とは今でも草野球で汗を流している。家族は妻と1歳になる息子。「野球選手になってほしいですね」と将来を楽しみにする。母校である弥栄高校の恩師からの「人生の勝利者となれ」という言葉が今も心にある。「入賞したけど人生を長い目で見たら通過点。引き続き努力していきたい」と身を引き締める。
○…「全国に出たことで家族や周囲のサポートで自分が支えられていることを感じた」と振り返る。今後は救急救命士の資格取得を目指し、「安全安心なまちづくりに貢献していきたい」と新たな目標を掲げる。救急隊長のモットーでもある「市民に寄り添える救急隊に」。この言葉の通り誰にも同じように寄り添える救急隊員を理想像に描く。救急隊のやりがいは「『ありがとう』の一言に尽きます」。多くの人を支える立場になれるよう努力を続けていく。
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