第91代津久井警察署長に9月5日付けで就任した 山川 満さん 緑区在住 58歳
「治安維持」に全力投球
○…相模原署の副署長から、自身20回目の異動で津久井署長に。津久井の印象は「地域のつながりを強く感じる。まちの人たちを裏切らないよう職務にあたりたい」と力を込める。着任あいさつでは「地域住民のために仕事をしよう」「仕事は厳しく職場は明るく」「自分と家族と職業を大切に」の3つを掲げた。地域の治安維持の使命を全うするには「家族や心の安定が重要」と説く。「仕事が厳しいのは警察官として当たり前。だからこそ風通しの良い職場づくりに努めたい」
○…きっかけは「父が好きだった刑事ドラマ」と照れ笑い。正義感溢れる主人公の姿にいつしか憧れを抱いた。子どもの頃から曲がったことが嫌いで「将来は警察官」、そう決めていた。高校卒業後は一切の迷いなく警察学校へ。今では想像できないくらい「厳しい」訓練も柔道と野球で鍛えた自慢の体力で乗り切った。3年の交番勤務を経て長く警備畑でまい進。県内だけでなく成田空港警備、大喪の礼・即位の礼など大きな警備に携わった経験を「若い世代に伝えていくのも私たちの役目」と後進育成にも力を注ぐ。
○…藤沢市出身。警察学校時代を除けば今初めての「一人暮らし」に悪戦苦闘中。「全て妻任せだったからね。ありがたみを痛感している」と笑う。妻には毎晩、料理画像を送信するのが日課だという。落ち着いたら散策も兼ねて「趣味の渓流釣りに出掛けたい」と、その日を心待ちにする。
○…管内は今、高齢者や二輪車の事故が増加傾向。「特殊詐欺被害も増えている。抑止だけでなく検挙を目指す」と語気を強め、「津久井地域の治安を守るため、とにかく前に進むしかない。残りの警察官人生をかけて全力投球していく」。署員を束ね根絶に挑む。
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