空手の世界大会、空手1シリーズAで5位入賞を果たした 原田 明莉さん 緑区在住 21歳
『根性』で世界一を目指す
○…9月に開催された「空手1シリーズAザルツブルク2024」の組手55kg級に出場。足首のけがから復帰した直後の試合だったが「どんな状況でも言い訳はできない。とにかく『根性』で勝つことだけを考えた」と対戦に臨み、世界の強豪がひしめく中、5位に入賞。好成績にも「感覚がまだ戻らず力を出し切れないところもあった」と悔しさをにじませる。今大会で初めて「世界で戦える」と自身の成長も感じた。「次は必ず勝ちます」。来年1月のアテネ大会での優勝を誓う。
○…兄が通う道場に付いていったのが空手を始めたきっかけ。「練習後にもらうお菓子狙いで」と笑う。本気で向き合うようになったのは中1の時。全日本の選考会で相手にボコボコにされ「このままじゃダメだと火がついた」。以降、稽古後も自主トレに励むなど鍛錬を続け、高校は強豪の山梨・日本航空高校へ。現在は国士館大学に通いながら、朝な夕なに道場で汗を流す。2年連続で全日本強化選手にも選ばれ表情に精悍さが漂う。
○…毎朝5時に起床、空手漬けの毎日にも「楽しい」と笑顔を見せる。「趣味とか何もなくて」と嘆きつつ、「これ、趣味かな?パン屋さん巡りが好きです」と頬を赤らめた。でも、一番の好物は「お母さんの卵焼き。食べ物の中で一番好きです」。遠征から帰ると必ずおねだり。疲れも吹き飛んでしまうという。
○…目下の目標は「世界一」。悲願達成のため「一戦一戦を大切に」している。その先の夢として挙げたのが、空手を「メジャースポーツにする」こと。いつか現役を退く日が来たら、空手を極めるために休止した芸能活動を再開し、「空手界を盛り上げたい。そのためにも、強いだけではなく、人に影響を与えられる選手になりたい」。
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