市立湘南小学校(篠原潤子校長)でカワラノギクの花見会が10月28日、学校近くの相模川河川敷にある圃場で開催された。
当日は児童のほかに、カラワノギクの維持管理に努めているボランティアや地域住民が観賞に訪れた。総合的な学習の時間で学びを深めている3、4年生が中心となって会を進行していった。
昨年は圃場一面に満開の花が見られたが、今年は猛暑の影響などで開花が遅く、花も少ない様子。児童らは花が密集している場所を見つけて記念撮影をするなど、観賞を楽しんだ。6年の小野瀬美莉杏さんは「きれいに咲いているだけでうれしい」、中里維吹さんは「数は少ないけど、咲いていて安心した」などと感想を話していた。児童とともに2001年から維持管理に努めるカワラノギクを守る会の長谷川兌(とおる)会長は「子どもたちがカワラノギクを調べることで、絶滅危惧種について詳しくなるのは良いこと。将来にわたって関わりを持ってくれたらうれしい」と話した。
カワラノギクはキク目キク科の可変二年草。夏を2回、冬を1回越えると開花する。全長は60〜100cmほど。相模川、鬼怒川など一部地域に生息しており、絶滅危惧種に指定されている。
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