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さがみはら緑区版 公開:2024年11月21日 エリアトップへ

全国大会へ出場する軟式野球チーム相陽クラブを立ち上げ監督を務める 内藤 博洋さん 中央区在住 42歳

公開:2024年11月21日

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内藤 博洋さん

「ワクワク」が人生豊かに

 ○…チームで掲げるのは「ワクワクする」野球。音楽に乗せたリズム素振りやリアル野球盤など、ユニークな手法が注目を集めユーチューバーからコラボを依頼されたこともある。「5、6秒に1球打つリズムだと、球速110キロほどのタイミング」と、もちろん理論的な裏付けもある。「野球を始めた頃の楽しさを絶対に忘れないように」。練習にはそんな思いが込められる。

 ○…津久井町(現・緑区)出身。兄の影響で小学3年生で始めた野球にのめり込む。中学では下敷きに「日本一」と目標を書き、当時大沢中を率いる佐相眞澄監督に強く憧れていた。中学時代に対戦は叶わなかったが、「野球部の顧問をする」という目標ができた。山梨県の野球強豪校へ進学。厳しい上下関係や練習にも食らいつくが、野球から離れていった仲間も見てきた。「勝つ目的を達成させるためだけの部活では苦しくなる」と強く心に刻んでいる。

 ○…現在は大野北中で社会科の教員を務めている。授業初めには経験から得た人生訓を話し、奈良時代の税を学ぶ単元では「どんな税なら国民が納得するか」と考える時間を設ける。「興味関心を喚起させる授業」を心掛ける。気分転換は映画。しかし観終えると「何か指導に生かせるものは」とつい考えてしまうそう。「職業病です」と苦笑いで語る。

 ○…「何か真剣に打ち込める場がなくなっていくのでは」と部活動の在り方が変わり、焦りも感じている。「粘り強く、一つのものに打ち込む経験は人生を豊かにする」。野球で得たことを次世代に伝えたい。「野球好きが集まり年齢を超えてプレイできる場を作りたい」という大きな構想もある。夢を与える人になるために「ワクワク」する方向へ進む。

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