相模湖地域で今年9月に初開催した、認知症カフェ「湖カフェ」の第2回目が12月5日、障害者施設・津久井やまゆり園で行われた。
認知症の人やその家族だけでなく、地域の誰もが自由に参加できるコミュニティカフェをコンセプトにした同カフェ。今回はパラリンピックの正式種目で、近年注目を集めている競技・ボッチャの交流会として開催し、約60人が参加した。
共生社会実現に向け
運営メンバーの一人、相模湖地域包括支援センターの職員によると「地域共生社会の実現に向けて、津久井やまゆり園と一緒に楽しいイベントを行いたいという思いがずっとあった」という。同園も同じような思いを以前から抱いており「地域の人とつながりたいと考えていた。体育館など、園の施設を地域で活用してもらえないかと思っていたので、声を掛けられてうれしかった」と永井清光園長は話す。
開催には地域に関わるデイサービス事業所や訪問介護事業所など、福祉サービスを行う9つの事業所が協力した。「地域の人たちのおかげで、認知症や障害の有無に関係なく、人と人の対話や交流の機会を実現できた」と同職員は振り返る。
当日は会場の一角に観戦もできるカフェコーナーを設置。手工芸品の展示販売や福祉用具の展示体験ブースも設けられた。園の利用者や地域の高齢者たちが共にボッチャを楽しみ、プレー中には観客からも歓声や笑い声が起きていた。
同職員は「誰でも参加できる交流の場としての『湖カフェ』を、今後も相模湖地域のざまざまな場所で定期開催していく予定です」と話した。
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