相模原市北消防署では12月26日(木)から31日(火)まで、歳末火災特別警戒を実施する。冬は空気が乾燥していることから火災が発生しやすい。同署では「年の瀬のこの時季は忙しさから火の元の確認をおろそかにしがち。火を使う時、外出前、就寝前など、日頃から火の取り扱いに注意してほしい」と呼び掛けている。
今年度の全国統一防火標語は「守りたい 未来があるから 火の用心」。期間中は管轄区域内の消防警備体制を強化するとともに、市民の防火意識の高揚を図るため、「歳末火災特別警戒実施中」の垂れ幕や看板などを提示するほか、消防車両等による巡回広報を行う。
同署によると、今年1月から11月30日までに発生した市内の火災件数は、昨年の同時期より4件多い137件(速報値)。そのうち47件が緑区内で発生している。
最も多い原因は「失火」(人の意図に反して発生した火災)で110件。次いで放火(疑い含む)7件と続く。最近は「リチウムイオン電池による火災」や、長期間コンセントに差した状態でいるプラグ部分に、ほこりや湿気が溜まることで発生する「トラッキング火災」も発生しており、同署では、住宅用火災警報器の点検や消火器の設置を推奨している。
水野秀代署長は「住宅用火災警報器の作動により早期に気づき、火災に至らなかった事例も多い。この機会に警報器を点検し10年たったら機器の交換をお願いします」と注意を喚起する。
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