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『首や腰の痛み』知って得する脊髄脊椎のお話 その47 腰痛診断の難しさ
腰痛の原因は多岐にわたり、圧迫骨折や椎間板ヘルニアなど検査ではっきりと特定できる腰痛と、原因の特定できない非特異的腰痛に大別できます。
一般的には原因の特定できない腰痛の方が多く、この種の腰痛は長期にわたり再発と軽快を繰り返しやすいと言われています。原因の特定を困難にしている理由の1つとして、腰を構成する組織が多様である事があげられます。
腰には5つの腰椎の他に、1つの仙骨、2つの腸骨が含まれます。またそれぞれの骨の間には、5つの椎間板、10か所の椎間関節と2か所の仙腸関節があります。その他骨同士を連結する靭帯、骨内外を走行する神経、骨に付着する筋肉など様々な組織で構成されており、それらのどの場所が障害されても、腰痛という1つの言葉で表現されます。さらにこれらの組織は互いに影響を及ぼし合っているため、腰痛の発症部位を正確に特定するのが困難なのです。
私たち脊椎外科医は患者さんの話を聞き、診察し、画像検査を行い、場合によっては薬物療法やブロック注射を行う事で、腰痛の原因を類推して治療しています。
次回の「知って得する脊髄脊椎のお話」については2月27日に掲載する予定です。
■取材・協力
八王子脊椎外科クリニック/東京都八王子市万町173の1
【電話】042・655・5566
【アクセス】JR八王子駅南口からタクシー3分、『京王バス』万町1丁目下車、『神奈中バス』万町2丁目下車
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着物の魅力 伝え続ける1月1日 |
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