「NPO法人さがみはら桜守の会」の理事長を務める 嶋崎 紀行さん 橋本在住 82歳
桜の保全に力を注ぐ
○…桜の季節が到来。この時季が近付くと「一年の成果が気になる」とやや緊張した表情。桜の手入れは葉が落ちた頃から2月まで続く。「花芽は夏には準備を終えていて冬の刺激を受けて開花へ向かう」と言い、「今は花守にとって一休みの時。皆さんに楽しんでほしいなと願っている時間かな」と笑顔。今年の開花は3月20日頃と予想。「小山公園がきれいに咲くんじゃないかな」と、そっと教えてくれた。
○…約20年前、市が呼び掛けた桜についての意見会に参加。その後、市さくらさくプロジェクト推進協議会が開催した桜守育成講座への参加をきっかけに、仲間と共に「さがみはら桜守の会」を立ち上げた。36人の会員を束ね、桜の調査や害虫駆除、樹勢回復、植樹、苗木づくりなど、精力的に活動する。「ここ数年、桜の倒木が増えている。もうまったなしの状態」と語気を強める。「昔はどこにでも桜があって地域で管理していた。それを手助けするのが本来の桜守の形」。啓発活動の一環として定期的に講習会も行う。「地域と一丸となり、桜の衰退を食い止めたい」
○…町田市出身。結婚を機に橋本へ。山登りが趣味で「日本の有名な山は、ほぼ制覇したかな」と微笑む。最近は山よりも「桜」を求め、全国へ旅に出ることが多い。「一番好きなのは岐阜の根尾谷淡墨ザクラ。三大桜だけあって素晴らしいよね」と頬をゆるめた。
○…桜守の活動は体が基本。毎朝のウォーキングに食事管理と健康維持に努める。この先の目標として「名所づくり」を掲げ、「まずは桜への理解を持つ人を増やし、メンテができる人も増やせれば。そして桜を次の世代に残したい」。満開の桜を愛でる人たちの笑顔を思い浮かべながら、まい進する日々は続く。
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ロボット企業交流拠点ロボリンク神奈川県の「さがみロボット産業特区」の取組みで生活支援ロボット発展へ https://www.pref.kanagawa.jp/osirase/0604/robolink/index.html |
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