相模原北メディカルセンター急病診療所(MC)と調剤薬局が3月31日をもって廃止となる。21年4月から24年4月まではコロナウイルスワクチンの集団接種会場となっていたが、それ以後も休止していた。
北MCは2013年に開設。緑区合同庁舎1階に位置し、開設当初から休日と土曜夜間に内科診療を行ってきた。21年4月から24年4月までは施設を休止し、コロナウイルスワクチンの集団接種会場に使用された。集団接種終了後も医療スタッフの確保が困難な状況が続き、休止を延長していた。
休止までの5年間の利用者数は16年度が2721人、17年度が2987人、18年度が2861人、19年度が2599人、20年度が839人。少しずつ減少傾向にあったという。
今回の廃止の理由について市医療政策課の担当者は、24年4月から開始された厚生労働省の「医師の働き方改革」の影響や感染症対策による人員需要の増加により、医療スタッフの確保がさらに困難になったことを挙げる。
さらに、北MCの休止期間中も、中央メディカルセンター(ウェルネスさがみはら1階)と西メディカルセンター(中野)での受け入れができていたことを考慮し、限られた医療資源の中で休日・夜間の急病診療体制を維持・確保するため、総合的に勘案して廃止を決定したという。
なお、北MC廃止後の施設の利用については現在のところ決まっておらず、「庁内で検討していく」としている。
「上手なかかり方を」
同課では「休日・夜間診療については体制確保に努めつつ、上手な医療のかかり方の周知、適正受診の啓発を進めていきたい」と話す。医師の健康を守ることが安心・安全な医療を受けることにつながるとして、平日・日中など診療時間内での受診や身近な医療機関での受診を呼び掛ける。さらに、市ホームページ上で「上手な医療のかかり方」について情報を発信している。
急な病気やけがの際には、24時間365日、看護師等から救急医療相談や医療機関の案内を受けることができる「かながわ救急相談センター(♯7119)」や、相模原救急医療情報センター(【電話】042・756・9000)などが利用できる。同課では、「今後も医療関係団体と連携し、市民が安心して医療を受けられるよう努めていく」と話している。
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