市教育委員会 "観る""支える"スポーツを推進 市スポーツ振興計画の改定素案まとまる
相模原市教育委員会はこのほど、「市スポーツ振興計画」(さがみはらスポーツドリームプラン)の改定素案をまとめた。3つの基本目標と6つの施策からなる新計画では、これまで通り「“する”スポーツ」の振興を図る一方で、新たに観戦を通して感動や共感を分かち合う「“観る”スポーツ」と、ホームタウンチームやアスリートをみんなで応援し支援していく仕組づくりを進める「“支える”スポーツ」にも注力。より充実した市民のスポーツ振興を図っていく意向だ。
Jリーグ入りを目指すサッカーチーム『S.C.相模原』や、先日トップリーグへの昇格が決まったアメフトチーム『相模原ライズ』など、市内ではアメフト、サッカー、ラグビーと3種類のフットボールチームがトップリーグなど高いレベルでの活動を続けており、「相模原のように(様々なスポーツ分野で)ホームタウンチームがそろっている都市は全国的にもほとんど例がない」(市教委)という。
今回の新計画には、そのような市内スポーツ風土の特長を最大限に活かすため、実際にスポーツを「する」人はもちろん、競技を「観る」「支える」人の環境を整える「スポーツプレミアビュー事業」や「スポーツプライド事業」などが盛り込まれた。
地元チームに誇りを
「スポーツプレミアビュー事業」は集客性や話題性に優れた大会等の招致を進め、市民にホームタウンチームの観戦を促進。チームの躍進を後押しすることで、「市民チーム」として、地域の中に定着していくことを目指す。一方の「スポーツプライド事業」では、市民が一体感と誇りを持ってホームタウンチームを応援する環境を整える。市教委では地元チームや市にゆかりのあるトップアスリートの活躍が、「子どもたちに夢や憧れ、スポーツの素晴らしさ、楽しさなどを身近な体験として与え、地域に愛着や誇り、活気をもたらしてくれる」とその意義を説明する。
認知度に数値目標
一方で市教委では昨年、相模原ライズ、S.C.相模原、ダイナボアーズなどのホームタウンチームの認知率を調査した。統計によると平均値は29・3%で、実に市内の約70%以上の人が「ホームタウンチームの名称を知らない」結果となった。こうした結果を受け、新計画では具体的な成果目標値を設定。2019年までに認知率を75%に上げることを目標に掲げた。他にもスポーツ観戦率(年1回以上)50%を目指すなど、具体的な数値目標でファンの拡大や底上げをねらう。
新計画はパブリックコメントの募集を経て、3月に計画を正式に策定、4月からの実施を予定している。
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