働くことや自立に悩む若者の就労支援などを行う団体「さがみはら若者サポートステーション」(佐藤洋作代表/西橋本)。同団体と相模原市、イオンリテール(株)が協働し、就労意欲がありながらも仕事に就けずにいる若者を対象とした職業トレーニングがイオン橋本店と相模原店で5月19日〜6月14日まで実施された。市と同団体が、民間企業で就労支援活動を行うのは今回が初。
2年前に、厚生労働省と相模原市の認可を受けて、働くことや自立に悩む若者とその家族のための相談機関として設立された「さがみはら若者サポートステーション」。「働きたいけれど働けない」「引きこもりだったので自信がない」などといった若者のために、相談に乗るだけでなく、交流スペースを設けるほか、職場体験の実施、ハローワークへの案内なども行っている。同団体には、市内だけでなく、近隣地域から約400人の若者が登録しているという。
今回、実施したこの職業トレーニングは、今年2月に、相模原市とイオンリテール(株)との間で結んだ地域活性化包括連携協定の中に、事業実施の要綱が盛り込まれていることから実現。これまでに、同団体の登録者が市役所で職業トレーニングを行ったことはあるものの、民間企業で行うのは初となる。引きこもりや挫折を経験している人が求職活動をする中で、事前にトレーニングを受け、働くことへの自信や意欲を喚起することがねらいだ。
今回のトレーニングでは、同団体に登録する10人が、イオン橋本店と相模原店で約一ヵ月にわたり、就業体験を行った。トレーニングは、店舗従業員とコミュニケーションを図りながらの実習、接客を通して「お客様視点」の重要性を理解し、顧客との対話を出来るようにすることなどを体験するというもの。企業理念や商品知識の習得のほか、清掃、商品陳列、顧客応対などを学んでいった。参加した22歳の男性は「未経験で失敗を繰り返したけど、やさしい言葉をかけていただいてありがたいです。ひとつひとつの経験を今後の就職活動に繋げていきたい」と、手応えを感じていた。
今回、受け入れを行ったイオン橋本店では「通常の従業員と同じように取り組んでいただいた。参加した方たちの業務に対して意欲を感じた。今後の活動に対してプラスになれば嬉しい」と話しており、若者サポートステーションでは「市とイオンさんと3者で協議して、今後も継続的にやっていくことを協議していきたい。小売だけでなく、製造業など、受け入れ先の開拓もしていきたい」と話している。
「共にささえあい 生きる社会」相模原市は、全ての人が共に支えあって生きる共生社会の実現を目指しています。 https://www.city.sagamihara.kanagawa.jp/kosodate/fukushi/1026641/1012901.html |
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