地元サッカークラブ・SC相模原は3月10日(日)、相模原ギオンスタジアムで2019シーズンの開幕戦を迎える。2014年に参戦したJ3は今年で6年目。選手の多くが入れ替わった今季のSCは、新指揮官・三浦文丈監督のもと攻撃的なサッカーを体現し開幕戦で勝利をめざす。年間5位以上を目標とする緑の戦士の戦いが今、始まる。
16年は11位、17年が12位、そして昨年が9位と過去3シーズン下位に低迷したSC。巻き返しを図り、J2への昇格を見据えるクラブが選んだ今季のスローガンは「変革」。これまで築き上げてきたチームの伝統の上に、新たなチームのスタイルを確立していく。
現役時代、天才肌のミッドフィルダーとして横浜マリノス(現横浜F・マリノス)などで活躍し、今季から指揮を執る三浦文丈監督が掲げるチームスタイルは「ボールの保持率を高め、シュートチャンスを増やす」。受け身になるのではなく、主体的にボールを握り攻撃的なサッカーをめざす。
理想を具現化するため戦力も整えた。共にJ2での経験豊富なMF末吉隼也、MF伊藤大介をJ2ファジアーノ岡山から獲得。昨季の主力MF千明聖典、若手の注目株MF梶山幹太、地元出身で新加入のMF上米良柊人に加え、今季新たな「レジェンド」として加入した元日本代表・MF稲本潤一らが攻撃のタクトを振るう「ボランチ」のポジションを競い合う。
そして、ゴール前で最後の仕上げを担うのは不動のエースFWジョン・ガブリエルだ。今季在籍3シーズン目を迎えるブラジル人FWは昨季後半戦で失速したものの、17得点をあげチームを牽引。193cmの高さに加えスピード、テクニックを兼ね備えたエースの活躍がチームの浮沈の鍵を握るだろう。
求められる「ベテラン力」
今季、チームには18人の選手が加入。昨季とは全く別のチームと言っても過言ではない。チームを1から作り上げる中で大きな役割が期待されるのがベテラン選手だ。3度のワールドカップを経験した稲本はもちろん、J1出場152試合を誇り今季加入したDF富澤清太郎などがチームにピッチ内外での経験を伝え、強豪チームが持つ「勝者のメンタリティー」を相模原に根付かせていけるかも、大きな注目点だ。
三浦監督は開幕を前に「けが人も少なく、チーム作りは順調に来ている」と現状を分析。開幕戦に向けては「初戦は戦術、技術よりメンタルが重要。試合開始時に一番良い精神状態になるよう準備し、サポーターに勝利を届けたい」と抱負を語った。
開幕戦の相手は昨季1勝1敗のカターレ富山。試合の詳細やチケット販売についてはSC相模原の公式ホームページで確認を。
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