JR相模線複線化の早期実現をめざす「相模線複線化等促進期成同盟会」では現在、普及啓発のためのキャッチフレーズを公募している。
JR東日本が公開する87年以降の「路線別平均通過人員」によると、全在来線のうち相模線の伸び率が最も高い。同盟会によると、海老名の開発や茅ヶ崎のショッピングセンター開館など沿線地域の発展が要因という。
だが相模線は単線のため、上下線のすれ違い時に一方の車両がホームで通過を待たなければならず、所要時間がかかるほか、運行本数も増やすことができず輸送力に課題を抱える。利用者増に伴い、同盟会に対して利用者から現状への不満の声が上がるようになった。こうしたことから同盟会では、複線化を果たし輸送力を強化するため従来の活動だけでなく一般市民も巻き込んだ新たな試みが必要だと、現在の「ブルーラインに夢のせて」に代わるキャッチフレーズの公募に至った。
相模線は21年に相模鉄道が開業。茅ヶ崎から寒川、川寒川までを結ぶ貨物線として利用されていた。31年、茅ヶ崎から橋本までが全通。49年に国が買収し87年に民営化でJR東日本へ移管されると、91年に電化された。
キャッチフレーズは12月15日まで市のHPで募集している。ウェブ投票などを経て、2020年7月頃に最優秀作品が発表される予定で、受賞者には賞状と副賞が贈られる。採用されたフレーズは横断幕やリーフレットなどに使用される予定。担当者は「複線化の必要性がまだまだ周知されていない。キャッチフレーズを通してまずは知ってもらうことから始めたい」と話している。
(問)同同盟会事務局【電話】042・769・8249(市交通政策課内)
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