春先から県立津久井湖城山公園などで大量発生している「毛虫」。同園の職員は「限度を超えている多さ」として、園内に注意ポスターを掲出している。
同園によると、園内で多く見られる毛虫は主に「キアシドクガ」と「マイマイガ」という蛾の一種の幼虫。風貌はどちらも似ており、両方とも成長した幼虫に毒はない。しかし、肌の弱い人は接触時に腫れることがあることに加え、マイマイガは孵化後体長1cm位までは毒毛をもっている。2種類の毛虫は、エサである葉を求め、園路や金属製の手すりを縦横無尽に移動。キアシドクガが好む同園にあるミズキ類は葉がほとんどすべて食い尽くされ「丸坊主」状態に。時には食事を終えた木から糸を垂らしぶら下がってくるため、足元はもちろん、頭上にも注意を配る必要がある。
同園で多く見られるようになったのは一昨年頃から。諸説あるが生物学的に10年周期で大量発生するといわれ、「一昨年前後から相模原地区もその周期に入ったのでは」と同園職員は分析する。キアシドクガの幼虫期は例年3〜5月、マイマイガは4〜6月であるため、重複する4・5月に幼虫が大量発生しているように見えるという。昨年の同時期も大量発生していたが、緊急事態宣言も重なり来園者が少なく、大きな苦情は寄せられなかった。今後、5月下旬〜6月あたりにそれぞれサナギになり羽化すると考えられ、同園では「見た目が見た目なので、驚いたり気持ち悪いと感じる方もいるだろうが、自然界のことなので、ポスターにあるように見守ってほしい」と話している。
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