淵野辺出身の映画監督・杉岡太樹(たいき)さん(41)がメガホンをとり、トランスジェンダー(身体と心の性が一致しないセクシャルマイノリティー)女性を追ったドキュメンタリー『息子のままで、女子になる』(英題:You decide.)が、6月19日(土)からユーロスペース(東京都渋谷区)で劇場公開される。
映画は、男性として生きることに違和感を持ち続け、慶應義塾大学で建築を学んで大手建設会社に就職する直前に社会人生活を女性として送る決断をしたサリー楓さんを追ったドキュメンタリー。「トランスジェンダー」という既成概念に疑問を抱き、ビューティーコンテスト出場やLGBT就職支援、講演活動などを通して新しい「一個人」としてのトランスジェンダー像を打ち出そうとする一方で、父親の期待を受け止めきれなかった息子、という自己評価に揺れる楓さんが女性像を築き上げていく過程をとらえている。
杉岡さんが制作・監督・撮影・編集を務めた同作品は、2020年8月に米国で開かれた国際映画祭「ロサンゼルス・ダイバーシティ・フィルムフェスティバル」で、邦画として初めて公式招待を受け、16カ国57作品の中からベストドキュメンタリー賞に選ばれた。
そして、このほど渋谷にある映画館・ユーロスペースでの公開が決定。順次、全国公開も予定されている。杉岡さんは本紙へ「終息の見えないコロナ禍の中で、映画館で上映することを長く悩んできました。いざ公開が決まってからも、計画を立てることすらままならない状況で、それでも今改めてわかったことは、映画を作りひとに観てもらうことは自分の生きる目的と同義である、ということです。相模原で生まれ育った一人として、相模原のみなさんに誇りに思ってもらえるような作品をこれから作っていきたいと思っています」とコメントを寄せた。
クラファンも
劇場公開拡大のため配給・宣伝費用を募るクラウドファンディング(https://motion-gallery.net/projects/youdecide)が5月18日まで行われている。「もしよければ、今作を全国へ広めるためにご協力ください。よろしくお願いいたします」と杉岡さん。作品やクラファンについての問合せは【メール】youdecidefilm@gmail.comへ。
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