NPO法人自遊クラブ(浜田耕治理事長)は、8月21日(日)に土沢の森(根小屋2158)に早生広葉樹のセンダンの苗46本を植栽した。センダンは成長が早い樹として知られ、約20年で成木となる可能性が高く、子ども達への教育や、市内林業への貢献などが期待される。浜田理事長は、「地元の子ども達が木の成長を知るきっかけとなったら」と話した。
自遊クラブは、1994年に設立。「相模原に『市民の森』を創ろう!」をテーマに森林ボランティア活動を行っている団体。これまで、石老山の森の再生事業などを行ってきた。
同クラブがセンダンの存在を知ったのは2019年。相模湖周辺で森林整備などのボランティアを行っている「緑のダム北相模」から「センダンという成長が早い面白い木がある」と紹介されたのが始まり。
センダンは九州地方をはじめとした温暖地域に多く生えている広葉樹。市内で多く植栽されているスギなどの針葉樹が成長に40年以上かかるのに対し、センダンは20年で樹高約14mまで成長。直径35〜50cmの針葉樹よりも硬い木材を入手することが出来る。浜田理事長は、「今は林業の担い手不足が深刻な問題。森林と触れ合う機会が昔と比べ少なくなったことが大きな要因ではないか」と語る。
そこで「木材として使われるスギやケヤキは育つのに時間がかかるため、なかなか子どもたちに木の育つ経過を見せられないことが多い。だが、センダンならば、子ども達が成長する過程をリアルタイムで見ることができ、樹木、林業に興味を持ってくれるのではないか」と考え、植栽を決意した。
同クラブはまず、センダンの育成などを行っている熊本県林業研究指導所の横尾謙一郎さんに話を聞くなどセンダンに関する情報を1年かけて集め、2020年に谷ケ原浄水場付近に1本のみ自生していたセンダンから種を入手し栽培。21日から土沢の森1000平方メートルに46本植栽した。
新たな可能性を
同クラブが相模原で自生したセンダンを見つけたのは1本。「まだまだ相模原の土地でしっかり育つかはわからない」と語る。「広葉樹は材質がとても硬く、重宝される。相模原の土地で安定してセンダンを採取できるようになれば、市内の林業に大きな可能性が見えてくると思う」と思いを語り、「今後はセンダンの数をもっと増やしていきたい」と話した。
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