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市内ボランティアグループ 被災地支援で販売会 過去の震災教訓に

社会

公開:2024年1月11日

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布ぞうりを手にする青い鳥のメンバー(右から2番目が前川代表/昨年3月撮影)
布ぞうりを手にする青い鳥のメンバー(右から2番目が前川代表/昨年3月撮影)

 元日に発生した最大震度7を観測した能登半島地震の被災地を支援しようと、福祉と環境を考えるボランティアグループ青い鳥(前川好子代表)が中心となって市内でチャリティーグッズ販売会を開催する。前川代表は「売上を全額寄付します。ぜひ多くの人にご支援いただければ」と話す。

 青い鳥は2006年設立。使わなくなった衣類や手芸用品などをバッグやポーチ、洋服などに変えて販売。そこで得た収益を寄付してきた。これまでに総額1000万円を超える額を寄付しており、現在も東日本大震災などの被災地支援を続けている。

1人ではできない

 前川代表は、地震発生時は太井の自宅でテレビを見ていた。画面に緊急地震速報が流れ、富山県や新潟県に住む知人のことを気にかけると地震が起きた。「自宅の食器棚がカタカタと音を立て始めて、能登半島で起きた地震なのにこっちが揺れているのだから大きな地震だとわかった」と振り返る。そして「明日になったらどれだけ被害が大きくなるのか想像した。東日本大震災の時も発生した翌日がすごかった記憶がある」と話す。

 前川代表はすぐに被災地を支援することを決め、会のメンバーや知人に「被害の大きさはまだ分かりませんが、支援金を作る準備をします」とメールを送ったという。「これまでの経験からすぐに行動しなきゃいけないとわかっていた。躊躇したり迷っていたら、すぐに時間だけが過ぎてしまう。これまでの支援で学んだのは、スピードとネットワーク。そして、みんなの力が集まって支援ができる。1人ではできない」と力を込める。

 また、青い鳥がスポット登録するまちのコインのユーザーからもアプリ上で「すもー」を使って支援ができないかという声が集まっていた。それを見て前川代表は「何かしたいけど、どうしていいのかわからない人が多くいることがわかった」と、まちのコインを活用した支援ができないかを考えていった。

何かしなくちゃ

 1月4日には、メンバー4人で市役所へ行き、まちのコインを担当する市みんなのSDGs推進課に相談。関係者と調整を重ね、販売会の準備を進めていった。

 「東日本の時も熊本地震の時も、もしかしたらもっと支援できたことがあるんじゃないかという後悔のような気持ちがみんなの中にあって、私にもある。やってもやっても、これでいいというのは無いけれど、被災した人たちは大丈夫かなと思うと、何かしなくちゃという気持ちになる」

2カ所で開催

 販売会は市との共催。1月11日(木)、相模原市役所本庁舎1階ロビーで午前11時から午後3時まで、1月13日(土)、14日(日)はアリオ橋本1階グランドガーデンで午前11時から午後5時まで。売上は日本赤十字社神奈川県支部相模原市地区本部に全額寄付される。

 販売するのは青い鳥が作成した布ぞうりやポーチ、帽子、手袋、小物など。急な販売会となるが、前川代表は「自然災害はいつどこで起こるか分からないというのも、これまでの教訓の1つ。起きてはいけないことだけど、いつでも支援ができるように準備してきた作品もある。地震直後から急いで作っている仲間もいる」と話す。

 また、集客を高めるために、商品の購入者にはアプリ内で青い鳥からまちのコイン「すもー」が配布される。青い鳥に「すもー」を寄付することもでき、間接的な販売会の支援もできる。

 当日は思いに賛同する3団体(こみかる・きっず相模原、さがみはら4R連絡会/旧さがみはらリサイクル連絡会、たんぽぽの里)も協力する。前川代表は「被災地に皆さんの気持ちを届けたい。ぜひ来ていただければ」と呼び掛ける。

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