第14代相模原北警察署の署長に3月19日付で就任した 金成 保廣さん 相模原市在住 59歳
使命感と誇りを胸に
○…署長としての役割を「警察職員が明るく、仕事に専念できる環境を作る」ときっぱり。それができないと地域の治安は守れないと信じる。就任直後の署員への訓示では、署の存在意義を再確認した。「警察は治安のプロであり要。我々にしかできないことを、住民のニーズを聞いてしっかりと行おう」。そのためにスピード感、緻密さ、タイムリーな情報発信の大切さを強調する。
○…高校教師を目指していたが、就職活動の中で縁があった神奈川県警に進むことに。藤沢署で第一歩を踏み出した。ある日、自転車の二人乗りをした若者に職務質問をすると、数日前に自身が盗難で被害届を受理した人の自転車だった。被害者に自転車を返すと大変喜ばれ、「犯人を捕まえてこその警察だ」と強く思うように。その後、機動捜査隊や捜査一課など24年間、刑事畑をまい進してきた。
○…小田原市の出身。小4で始めた剣道は、大学まで続け汗を流した。ゴルフやオートバイも好きだが、時間の読めない刑事の仕事が長かったこともあり、「趣味がほとんどないね」と笑う。自身を「ストレスが溜まらないタイプ」と言い、息抜きも必要ないような素振りを見せるが、2歳の孫との時間だけは特別。「孫は目に入れても痛くないと言うが、何をされても痛くない」とぞっこんだ。
○…これまでの警察人生で学んだのは「事件に甲乙は無い」ということ。「我々は常に被害者の思いを代弁して少しでも無念が晴れるならという思いで捜査している」と真剣な面持ちに。そして、「事件が解決し被害者やその家族から感謝された時は、どんな事件でも感無量」と話す。安心して暮らせる地域社会のために「使命感と誇りを胸に職務にあたる」
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