神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

若葉台地区 車両を変えて実証運行 グリスロ2年目に期待

社会

公開:2024年6月13日

  • X
  • LINE
  • hatena
導入されたバスタイプの車両(相模原市提供)
導入されたバスタイプの車両(相模原市提供)

 若葉台地区で6月1日からグリーンスローモビリティ(グリスロ)の実証運行が始まった。今回は昨年度までの実証運行での課題を解消するため、使用車両をカートタイプからバスタイプに変更して運行している。運行主体のグリスロ若葉台の会の林和博代表は、「車両も大きくなり、利便性も良くなった」と期待を寄せる。

 グリスロとは、時速20キロ未満で公道を走ることができる電気自動車を活用した移動サービスのこと。交通弱者の移動手段として活用に期待が寄せられている。

 若葉台地区は、市内でも高齢化率が高く、坂が多い地形のエリア。身近な移動に困難を感じている住民が多く、買い物や通院などの交通手段の課題を解消するため、昨年度から地域にグリスロを導入しようと、地域住民が中心となり実証運行を行っている。

バスタイプに

 6月1日から始まった実証運行は、毎週火曜、土曜の午前中にそれぞれ2便を運行。その他にも地域のイベントなどにあわせて不定期運行する。定期運行のルートは若葉台地区からスーパーアルプス城山店まで。乗車は若葉台地区内の5カ所の停留所から、降車は各自宅前までとなる。運賃は無料。期間は2025年3月末日まで。

 昨年度までの実証運行と大きく変わったのが使用車両。今回運行に使われている車両はタジマモーターコーポレーション製。エアコン等を備えたバスタイプの車両で、運転手を含めて8人乗り。昨年度、使用していた車両はカートタイプで両脇がオープンになっていたため開放感がある一方で、「乗っていて怖い」「夏は暑くて、冬は寒い」という声が多かったと林代表は話す。「さらに、左ハンドルでパワステではなかったのでハンドルが重かった。今回の車両は乗用車と同じで、運転しやすくなった」と説明する。

25年度の導入目指す

 この実証運行は25年度の本格導入を目指して行われている。地域主体の市の事業として昨年度は2回、実証運行を実施した。市交通政策課によると昨年度は199便運行し、利用者は延べ485人。1便あたりの乗車人数は2・4人だった。同課の担当者は「単純に比較はできないが、市内で運行している乗合タクシーの運行継続条件に『稼動した便の1便当たりの輸送人員が1・5人以上』とあることから、2人以上が乗車している若葉台のグリスロは多くの利用があるのではないか」と分析する。

 林代表は「若葉台は高齢者が多く、坂道も多い。グリスロをきっかけに地域の住民が仲良く外に出る機会が増えれば」と効果に期待する。

さがみはら緑区版のトップニュース最新6

「金」2人に市民栄誉表彰

吉沢選手萩原選手

「金」2人に市民栄誉表彰

相模原市が最高位を新設

10月24日

お土産ラスク開発へ

旭小6年生

お土産ラスク開発へ

県の提案P(プロジェクト)で最優秀賞

10月24日

安全対策に重い課題

相模原市下水道事故

安全対策に重い課題

「危険」どう判断どう伝達

10月17日

記念ロゴ 投票で決定へ

緑区

記念ロゴ 投票で決定へ

区制15周年 3案が候補 

10月17日

公開度は政令市7位

相模原市政務活動費

公開度は政令市7位

オンブズマンの全国調査

10月10日

「ロスパラで2連覇を」

金メダル萩原選手

「ロスパラで2連覇を」

ゴールボール普及は「ここから」

10月10日

あっとほーむデスク

  • 8月19日0:00更新 文化

  • 1月11日0:00更新

  • 9月21日0:00更新

さがみはら緑区版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年10月25日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook