企画展「飛躍する相模原市」を開催中の相模原市立公文書館の館長を務める 山口 和明さん 三ケ木在住 61歳
時を貫き未来につなげる
○…セスナ機から投下された祝辞や当時の電報の展示など、市制70周年を振り返る企画展。市民桜まつりの過去のパンフレットや旧津久井4町の最後の広報誌など、いろいろな展示が目を引く。「公文書と聞くと取っ付きにくいかもしれないが、残しておくことで時を貫き未来につなげる役割がある。皆さんにうまく使ってもらえれば」と笑顔を見せる。
○…社会人のスタートは津久井町の職員。建設、都市計画部門に携わり、地域で減便するバス交通対策などに汗を流した。合併後は市の職員に。交通や広報部門などを経て情報公開・文書管理課では、押印の廃止や公文書監理官の導入などに尽力した。昨年4月から再任用で館長に就任。「市民の知的財産を永久に保存していくのが努め」と力強い。
○…三ケ木出身。津久井中央小、中野中、津久井高を卒業。地域の青年会に所属し、季節の行事に関わるなど地域活動にも熱心だ。家族は妻と3男1女。カメラが趣味で「子どもの成長を撮りたくて」とパパの顔を見せる。旅行も好きで昔の同僚と鉄道旅に出ることも。「迷ったら正しいと思うことをやれ」。交通時代の上司に言われた言葉で、迷ったり仕事上のイレギュラーの際にはこの言葉を思い出す。
○…市の有する資料や文書をウェブ上で閲覧できる「デジタルアーカイブ」の整備を進める。以前から関わるプロジェクトで、市制記念日である11月20日の公開を目指す。「学習や教育現場で活用でき、観光にも生かせる。文書の魅力やシビックプライドの向上にもつながる」と期待は膨らむ。それらの機運を高めるために公文書館では早くから企画展を開催。「10月には公文書館も10周年。市制70周年と共に盛り上げていきたい」
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