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『首や腰の痛み』知って得する脊髄脊椎のお話 その41 「腰椎分離症について」
立位をとる人間の腰椎は大きな運動の自由度を獲得し、各椎間で前後・左右の屈伸運動に加え、捻り(回旋)運動を行うことができるようになりました。
分離症は主に下位腰椎の椎弓と云われる後方骨性アーチの基部に生じる骨折ですが、主に10〜18歳の成長期にスポーツ活動による繰り返しの伸展・回旋運動が引き金となり発生する「疲労骨折」と考えられています。一般人口の5%に見られますが、スポーツ選手では30〜40%と増加し、野球、サッカー、バレー、バスケットに多いとの報告があります。運動中の急な腰痛で発症し、伸展回旋時の痛みが特徴で、運動量の多い男性に多く見られます。初期には亀裂骨折のためX線では捉えにくく、MRIでの診断が重要です。亀裂骨折の段階で診断できれば硬性コルセット装着により骨癒合が得られます。1カ月もすると痛みが消失することが多く、気付かれ無いまま骨折部が離解し骨癒合しない場合(偽関節)もあります。不安定性と共に腰椎すべり症に進行すると下肢痛が出現することもあります。
次回の「知って得する脊髄脊椎のお話」については8月22日に掲載する予定です。
■取材・協力
八王子脊椎外科クリニック/東京都八王子市万町173の1
【電話】042・655・5566
【アクセス】JR八王子駅南口からタクシー3分、『京王バス』万町1丁目下車、『神奈中バス』万町2丁目下車
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