小中学生が環境や社会に関する独自のテーマに沿って活動する「イオンチアーズクラブ」。イオン橋本店を拠点とする「橋本イオンチアーズクラブ」がこのほど、「森」をテーマに1年間の研究をまとめた2023年度壁新聞で南関東カンパニー大会1位に選ばれ、8月に北海道で開かれた全国大会で研究報告を行った。
全国のイオングループ約400店舗を拠点に、地域に根差したさまざまな体験や学習を行う、チアーズクラブ。現在は全国で420クラブ、4467人のメンバーが年間を通して、テーマに沿った活動をしている。年度末には1年間の活動をまとめた壁新聞を作成し、活動成果を発表する大会が実施されている。
橋本クラブには小中学生27人と高校生・社会人サポーター3人、コーディネーター5人の計35人が所属。2023年度は「森」をテーマに、自然散策や野菜栽培、藤野里山体験、津久井産材の調査などを行い、森の現状や課題点を研究した。
「津久井産材を世界へ」
メンバー約10人で15時間ほどかけて作成したという壁新聞で、ひと際目を引くのが中央にデザインされた「木」。その木にはメンバーたちの願いが記された葉が散りばめられている。「ここは特に力を入れました。あとは全体に森っぽさを出した」とメンバーの大佐真結子さん(高1)が振り返ると、「この赤い鳥がポイントです」と伊波未奈美さん(中2)がテンポよく説明する。
そして「相模原市『津久井産材』相模原の森の木を世界へ‼」、「『森を学び思うこと』今以上の豊かな森を未来に残したい‼」、2つの強いメッセージを大きく目立つように配置した。
大会ではケヤキやコナラ、ヒノキに扮(ふん)したメンバーが、森の今昔について受け答えする、芝居仕立てで壁新聞を発表。津久井産材を知るクイズも盛り込むなど、楽しく学べる発表に会場は大いに沸いたという。
西神奈川事業部大会、南関東カンパニー大会と、それぞれ1位通過で全国大会への切符を手にした同クラブ。「みんなで一緒に優勝できてうれしかった」(高野佑菜さん・高1)、「全員、全力を出して楽しむことができた」(鈴木彩葉さん・中2)と、それぞれ笑顔で語った。
全国大会では審査を行わず、集まった16チームがそれぞれ壁新聞を発表。その後、意見交換をするなど交流を深めた。
市長を表敬訪問
同クラブのメンバーを代表して伊波さん、鈴木さん、高野さん、大佐さんの4人が8月28日、本村賢太郎市長らにこれまでの活動を報告。大会同様に披露された発表を見た本村市長は「優勝おめでとう」と、お祝いの言葉を述べた後、「相模原への思いが詰まった素敵な演劇でした」とメンバーをたたえた。
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