神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

「近寄らない、近寄らせない」 秋の行楽シーズンへ クマへ注意呼び掛け

社会

公開:2024年9月12日

  • X
  • LINE
  • hatena
区内に設置された箱わな
区内に設置された箱わな

 中山間地域を中心にクマの目撃情報が相次いでいる。

 今年度(8月末まで)の緑区政策課鳥獣対策班に寄せられたクマの目撃情報は34件(昨年度同時期25件)で、そのうちクマだと断定したのは14件(同15件)。イノシシのわなにクマが掛かる錯誤捕獲は2件(同2件)あった。

 神奈川県猟友会津久井支部の小坂義和支部長によると、「本来は山にいるはずのクマが猛暑の影響でエサが無くなり、人里にまで出てきている」と推測する。今のところ区内では大きな人的被害は無いと言うが、小坂支部長は引き続き注意を呼び掛ける。

 特に注意が必要なのは、クマが2頭で出没した時。「2頭だと親子の可能性があり、その場合は親が子を守るために襲ってくる可能性がある」と警戒を促す。これまでに大きな被害は出ていないとするが、「1頭で出没した場合もそれが子グマだと、近くに親がいる可能性があるので要注意」と補足する。

箱わなを設置

 また、昨年は11月だけで錯誤捕獲が3件、今年度も2件発生している。錯誤捕獲のクマは奥山へ放獣することになっているが、専門業者が到着するまでに時間を要す場合があることや、クマが暴れてわなが外れると人を襲う可能性があるため、現場では緊張感が走る。

 それらのことを受けて、同支部では先週から安全に対応できるよう、新たに区内14箇所に箱わなを設置し始めた。箱わなは捕獲した動物を箱ごと運べるのが利点で、さらに通常のくくりわなより動物が逃げ出す可能性が低くなる。麻酔などの際も接近できるので、「より安全性が高い」と小坂支部長は話す。

 箱わなに仕掛ける餌は、JA神奈川つくいの中里州克代表理事組合長と相談して飼料を選定。イノシシを捕獲する餌には米ぬかを使うのが一般的と言うが、それではクマは掛からないので、トウモロコシの飼料を調達。同支部が購入し、新たに設置した。

 これから秋の行楽シーズンを目前に控え、小坂支部長はクマ対策の前提として、「近寄らせない、近付かないことが大事」と話した上で、「クマは音がすると逃げる傾向にあるので、クマよけの鈴やラジオなどを身に付けるようにしてほしい」と呼び掛ける。

さがみはら緑区版のローカルニュース最新6

「多頭飼育」届出を義務化

相模原市

「多頭飼育」届出を義務化

崩壊相次ぎ、条例改正へ

9月19日

夜の水族館に行こう

夜の水族館に行こう

小学生親子50組招待

9月19日

市内のグルメ大集合

市内のグルメ大集合

9月29日 食散歩フェスタ

9月19日

企業ブース出展

企業ブース出展

津久井高常磐祭で

9月19日

「地元密着サービス」がいい

あじさいメイツ

「地元密着サービス」がいい

朝日建設(株)が活用するその訳

9月19日

全国消防救助大会で入賞

全国消防救助大会で入賞

市救急隊員の佐野さん

9月19日

シニアの方必見!!

9月28日(土)定年退職予定者向け採用説明会・相談会

https://www.kmes-kanagawa.or.jp/

<PR>

あっとほーむデスク

  • 8月19日0:00更新 文化

  • 1月11日0:00更新

  • 9月21日0:00更新

さがみはら緑区版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年9月19日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook